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コロナウイルスを10秒で秒殺!紫外線C波(UV-C)の凄さ

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この記事の目次

紫外線C波(UV-C)の威力

 

昔から布団を太陽に干すことで消毒できるという概念は誰でも持っていました。

太陽光線に含まれる紫外線が雑菌を殺してくれるという当たり前のことのようにみんなが知っています。

太陽光線はあらゆる波長の光線が含まれます。

太陽光線には次のような光の分布があります。

赤外線は光線自体のエネルギーが高く照射対象物に熱的な作用を及ぼすことがよく知られています。

一方、紫外線は照射対象物に科学的変化をもたらすことが多く人体に対する影響などを考慮して次の3つに分類されます。

UVA (400–320nm)、UVB(320〜280nm)、UVC (280 nm 未満)

紫外線のうち波長が280nm(ナノメートル)以下のものをUVCと呼びます

紫外線はどの波長であっても殺菌作用を持っています。

このうち殺菌力が最も強いとされる紫外線はUVCです。

しかし、殺菌力が高いということは人体にとっても有害であるということでほかなりません。

しかし、よくしたもので人体に有害なほとんどのUBCとUVBの一部は地球を取りまくオゾン層によって地上には降り注ぎません。

もし、オゾン層が破壊されすべての紫外線が地上に降り注ぐと人類は生存の危機となります。

しかし、オゾン層に邪魔されずに地上に降り注いでいる紫外線だけでも布団を干したりすることで除菌できたり、夏の海岸で日焼け(紫外線によるやけど)を起こします。

ですから紫外線C波(UVC)の殺菌力の凄さがお若入りになると思います。

コロナ禍になる前からUVCは医療機関に限らず様々なシーンで殺菌目的で使われていました。

通常、殺菌ランプと呼ばれる蛍光管は蛍光灯と同じ使い方でUVCの中でも最も殺菌力が高いとされる波長253.7nmの紫外線を主に放射します。

UVCがどのくらいの殺菌力があるかご説明します。

通常環境のコロナウイルスの生存期間

通常の生活環境での場所による新型コロナウイルスの生存期間は次のようになっています。

 

これに、実験室で波長253.7nmの殺菌ランプにより光源から30cmの距離に置いたコロナウイルス群のシャーレーに紫外線を当てた実験をご紹介します。

その結果、

照射5秒で90%のコロナウイルスが不活性化

照射15秒で99.99%のコロナウイルスを不活性化

照射22.6秒で検出不可能な数まで不活性化

これだけのコロナに対する殺菌力を見逃す手はありません。

ただし、その殺菌力は両刃の剣で人体にもそれだけの影響を及ぼします。

現在、紫外線ランプはどのようなシーンで使われているのでしょうか。

病院等では下のような装置を用いて手術室、病室など人のいない時にコロナ対策として使われています。

また、意外なことに志賀伊勢大消毒はかなり以前から様々なところで使われていたのです。

理髪店やスーパー銭湯などヘアブラシやハサミ、剃刀などの消毒に下のようなボックスが置いてあるのを見たことはありませんか?

UVCはオゾン層を通過できないようにプラスティックやガラスもほとんど透過できません。

青く見えているのは紫外線が漏れているのではなく可視光線です。

紫外線を発生させるときに一緒に青い可視光線が発生します。

現在、UVCを発生させる殺菌ランプはいろいろな商品として発売されています。

紫外線消毒器ラインナップへのリンク

一番いい方法は、天井に紫外線ランプを取り付け常時放射すれば空間、物体すべてのコロナウイルスを不活性化できるのですが、それでは人体に深刻な影響が出てしまいます。

ウシオ電機開発 人体に無害!222nm紫外線ランプの凄さ。

実は最近の研究でUVCでも222nmの波長をもつものは人体が直接浴びても何の障害もないことがわかりました。

しかもコロナウイルスに対する不活性化の威力は253.7nmのUVCとほとんど変わらないということです。

実はその理論をもとに商品開発を行っている会社が日本にあるのです。

東京都のウシオ電機は人や動物の皮膚や目に紅斑や角膜炎を起こさず、紫外線本来の殺菌、ウイルスの不活化能力を保持した新しい殺菌用光源Care222™を開発製品化しました。

その特徴としてHPには次のことが書かれてあります。

<従来の殺菌用途紫外線にはない222nmの特長>
1.人の皮膚や目に悪影響を及ぼさない紫外線波長であり使用場所を選ばない
2.水銀不使用(環境負荷低減)
 a.瞬時点灯/消灯が可能
 b.点灯雰囲気温度に紫外線照度強度が左右されない
3.芽胞菌に対して高い殺菌効果を有する
このランプの特徴はエキシマランプ(水銀を含有しないエキシマ発光による紫外線ランプで、ウシオは222nmを主波長とする単色紫外線光源を使用)と特殊な光学バンドパスフィルタを組み合わせ、人に優しい紫外線波長域(200nm-230nm)のみを照射します。
なお、本技術は米国コロンビア大学(所在地 : 米国ニューヨーク市)にて2012年に特許化され、ウシオは全世界における独占実施権を有しています。

このランプが汎用されるようになると換気の問題も一挙に解決し、市中感染のリスクもかなり低くなると考えられます。

実際に導入している施設もありこれからの多人数集合施設のスタンダードになると考えられます。

どうやらウシオ電機はこのランプの独占使用権を持っており、世界の殺菌ランプの市場を席巻すると考えられます。

ウシオ電機株式会社(USHIO INC.)へのリンク

 

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