この記事の目次
4、ビタミンA(βカロテン)
1、βカロテンは体内に吸収されてからビタミンAに代わり、ビタミンAが脂溶性のため体内に残量しやすく肝臓に負担をかける
2、ビタミンA/βカロテンのサプリメントを飲むと早期死亡率が上がるという研究結果もある。
1について:摂取量、継続期間にもよるのではないかと思われます。
2について:米国国立がん研究所の研究ではβ-カロテンのサプリメントを摂取した人はサプリメントをやめてからも6年間肺がんのリスクが継続していたことが分かりました。
当初、喫煙者など肺がんのリスクの高い人にβ-カロテンのサプリメントは肺がんのリスクを下げるものと予想されていました。
しかし実際は予想に反して肺がんを予防するどころか逆に肺がんを誘発しかねないという事が分かったのです。
これはあくまでサプリメントの話で緑黄色野菜などによるβ-カロテンの摂取ではありません。
5、オメガ3脂肪酸
1、オメガ3脂肪酸は製造過程で酸化してしまい、逆に蚊荒田を錆びさせてしまう事につながる。
2、酸化が促されることで心疾患のリスクが高まる
3、原料が魚である場合海洋汚染による魚に含まれる重金属が凝縮されている商品もある。
1、2について:ただメーカーとしてもその辺の事は周知だと思われるので大手メーカでは対策を講じていると考えられます。しかし確信犯的に販売している会社もあるでしょう。
オメガ3脂肪酸、サプリメントとしてはEPAとかDHAになると思いますが、どのメーカーも酸化防止には苦労しているようです。酸化防止剤としてビタミンEを配合する場合が多いようです。
3、について:これもメーカーの善意次第で十分な成分分析を行っているかどうかにかかってくると思います。つまり、製品の選び方にかかっているでしょう。
6、ビタミンE
1、ビタミンEはサプリメントになると栄養成分が凝縮されているために作用が変わってくる。
2、ビタミンAと同じく脂溶性ビタミンなので体内から排出されにくく摂り過ぎは肝臓に負担をかける。
3、1日400IU以上の ビタミンEを摂り続けると死亡率が4~6%上がるという研究結果もある。
1、について:発言の意味が分からないのだがビタミンEサプリメントにはには天然型と合成型がありほとんどが合成型で天然型と同じ栄養効果を摂るには1.5倍の量が必要となるという事を言っているのでしょうか。
サプリメントはビタミンE作用をする物質として実際はα-トコフェロールを供給します。サプリメントのα-トコフェロールには天然のものと合成されたものがあり天然のものは商品に10000Dまたはd、α-トコフェロールと表示されます。また合成の物は商品にDLまたはdl、α-トコフェロールと表示されます。
ビタミンEとして働く能力は天然のα-トコフェロールは合成のα-トコフェロールの1.5倍あります。
サプリメントを購入する際にはなるべく天然由来の物を選ぶ方が無難です。
2、について:健常者の大人が栄養所要量を満たすのに十分な平均1日摂取量は約15mgとされています。
ところが一般に売られているびたみんEに特化したサプリメントは300mg~400mgも入っているのが普通です。
ビタミンEの許容上限摂取量は大人で1000mgとなっています。また現在までの研究では食品を介したビタミンEの過剰摂取による悪影響は報告させていません。
しかしそれはあくまで食品を介したという条件ですのでサプリメントの場合より食品に近い製品を選ぶべきでしょう。
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