からだの健康のこと

便の色でわかる病気の可能性

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便の色を確認していますか?

以前の和式水洗便所は家庭ではほとんど見られなくなりました。

今でも公園や古い店舗などたまに見かけることがありますが、運動不足の方や高齢で膝が曲がらない人には苦痛でしかありません。

しかし、この水洗和式便所唯一の利点として自分の便がよく観察できるという特徴があるのです。

洋式水洗便所は新しいほどできるだけ排泄物が目に入らないようにスマートな構造になっています。

機能的にも便臭が抑えられる構造になっているうえ、トイレットペーパを落とせばそれに隠れるような構造になっていますのでなかなか自分の便を観察することはかないません。

構造的に掃除が簡単になるにつれますます排泄物が目に入ることはなくなってきます。

それでもトイレットペーパーを便器内にある程度敷いておくとかすることによって観察することは大切です。

便の色は病気のサインでもある

なぜそれほど便を観察することにこだわるのか。

それは便の色によって隠れている病気が判明することがあるからです。

水のような下痢、長期間の便秘なら見なくても気になるところですが普通に排便して便の色がおかしいととても気になるものです。

健康な時の便の色とその他の色と病気

 

黄褐色

 

最も健康で、便秘も下痢もない時の便の色をご存じでしょうか。

一般に健康な便の色は黄褐色と言われています。

また形状はバナナような形で水に浮く密度が健康な便と言われています。

バナナ程度が2本スルスルと排便でき、本来、トイレットペーパーを必要としないのが健康な便と言われています。

黄色

 

便が黄色みがかっているいるときは脂肪の摂りすぎで便に脂肪が下りている場合が多いです。直近に食べたもので思い当たる節がある場合はそんなに心配する必要はありません。

この場合、下痢便のことが多く白っぽくなることもあります。

それが一過性でなく1週間以上続く場合や、便と一緒に油が浮いている場合などは慢性膵炎の疑いが考えられます。

かかりつけの先生に相談するべきでしょう。

 

黒色

 

一過性で、食べたものに黒い色素が含まれている(イカ墨など)場合は心配ないでしょう。しかし、そういう便が続く場合は注意が必要です。

便が黒くなるというのは血液が酸化し便に交じっていることが原因のことが多く、しかも出血場所は肛門より遠いことになります。

食道や十二指腸、胃などからの出血が疑われます。

特に、ドロドロのタールのような便の場合

胃、十二指腸、食道などの潰瘍やがんが考えられますので速やかに受信することをお勧めします。

こげ茶

肉料理の食べ過ぎで食物繊維が不足すると腸内環境が悪くなり便秘気味になるとこげ茶色の便になります。

便の色の濃さは腸内の滞在時間によるといわれています。腸内にとどまる時間短いと色が薄く長いほど濃くなっていきます。

直接病気につながる便とは言えませんが将来、大腸がんなどの原因となりやすい便と考えられます。

腸内環境のバランスを整える食事に気を付けましょう。

 

赤~濃い赤

赤の色素が食べたもので便自体が赤い場合は一過性で心配ありません。

トマトやパプリカが消化不良を起こした場合や赤い色素の強い食品(食紅を使った菓子類)などで赤い便が出て驚かされることがあります。

しかしそれが一過性でなく続く場合は血液の色素だと考えられます。

しかも肛門からそう遠くない器官からの出血が考えられます。

もはや赤い便というより便に血が混じっているという表現になります。

血が鮮やかな場合、もしくは血便と言っていい場合次の病気が考えられます。

痔の類、直腸がん、大腸がん、大腸ポリープ、大腸炎

直ちに受診してください。

しかし、血便が出たといって真っ青になり病院で診てもらったら、切れ痔だったという話もよく聞きます。

あまり、深刻にならずに受診してください。

白い便

そもそも便が茶色くなるのは胆のうから分泌される胆汁の中の黄色いビリルビンが便にの中に混じるからです。

便が白いということは胆汁が十分に分泌されてないということになります。

そもそもビリルビンというものは古くなった赤血球が壊れた際にできる成分で血液によって肝臓に運ばれ処理され胆汁に排出されます。

ビリルビンが少ないということは胆のうからの胆汁の分泌が少ないか肝臓に障害があってビリルビンが胆汁に排出されないかどちらかの可能性が強くなります。

暴飲暴食で一過性に白い便が出ることもありますが、熱や吐き気、痛みなどのそのほかの症状があったり白い便が続くようでしたら感染症や胆のう系や肝臓の障害が考えられますので受診が必要です。

 

緑系の便

私自身、緑色の便が出て驚いたことがあります。胃腸薬を飲んだよきうう実だったと思います。確かエーザイのサクロンでした。顆粒状の薬で薬自体緑色をしていました。

最初は便器を見て大変驚きましたが、翌日から元に戻りその薬を飲むたびに緑色の便が出るので薬が原因だとわかり安心しました。

緑黄色野菜の食べ過ぎで消化不良を起こした時も緑色の便が出ます。

ストレスで消化不良を起こした時にはよくあるそうです。

病気としてはサルモネラ菌による食中毒で緑色の便が出る可能性が言われていますが、その場合は食中毒の症状があるので一目瞭然でしょう。

便の色は毎日観察をしましょう

便の色を毎日観察することで隠れた病気が見つかることもあります。

冒頭にも書きましたが、最近の家庭では便器がほとんど洋式でしかも便臭を防ぐためになるべく便が見えなくなる構造になっています。

先にトイレットペーパーをある程度敷きその上に便を落として斜面を流れにくくするなど工夫が必要ですが観察できないこともありません。

多少の便臭は換気と消臭剤などでほかの家族に嫌がられないよう気を付けてください。

 

 

 

 

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