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電気料金ランキング【電力会社別】

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既存電力会社、会社によって電気代が違うのをご存じですか?

これまでそのエリアの電気の供給を独占してきた既存の電力会社。選択肢がない分今まで全国一律ではないかと思われていた方も多いのではないでしょうか。

実は電力会社によってかなり、電気代は違っていたのです。

全国には大手電力会社つまり既存の電力会社と呼ばれるものが次の10社あります。

北海道電力
東北電力
東京電力
北陸電力
中部電力
関西電力
中国電力
四国電力
九州電力
沖縄電力

電力自由化は現在、新電力、既存電力の区別なくバトルロイヤルのような価格競争が始まっているのです。

新電力はあざとくそのエリアの既存電力会社のプランをもとに若干安くするという戦略で新たに顧客を獲得しています。

しかし実際、新電力の安さも侮れません。

また、既存電力会社も新しいプランを対抗策として続々と打ち出しているのが現状です。

ただ新電力は選択肢が多く、どこがいいのか迷ってしまいます。

そこで基準となる既存電力会社のプランをランキングにしてみました。

これを参考に新電力の評価の手段としてください。

当サイトではあくまでも家庭用の電力に焦点を絞って調べてみした。

新電力会社ばかりがお得ではなかった!

既存の電力会社はその地域の暮らしに沿った電気料金プランを持っています。寒い地域は寒さに対応するサービスメニューがあるでしょうし。暑い地域はそれなりもプランがあるでしょう。

発電資源、水力や風力などの地の利を生かすことによって電気代に違いも出てきます。

そのほか、工業地帯、山間部、沿岸部、人口、生活習慣などのその地域により価格も当然変わってくると思われます。

とかく新電力ばかりに目が行きがちですが既存の電力会社も相当な危機感を持って営業努力をしています。

各電力会社の基本プランと新たな取り組み

現在日本には新電力を除く10の既存電力会社があります。

北海道から沖縄まですべて網羅されています。

電力の自由化以降新電力が乱立し互いしのぎを削っていますが、既存の電力会社も負けてはいません。

各電力会社で独自のプランを開発し顧客の引き留めに努力をしています。

新電力は確かに安い価格設定になっていますが、価格競争に走るあまり多額の赤字を計上したり最悪倒産する会社や電気料金の値上げに踏み切る会社も出てきます。

その点既存の電力会社は基礎が盤石ですから安定感は抜群です。

電気代は電気使用量だけではない

まず、電気ご使用量のお知らせ(検針票)を見てみましょう。できれば過去1年分用意できれば正確にどのぐらい得になるか割り出せます。

ここで、ひとつ見逃してはならないことがあります。電気代は電気の使用量だけではないということです。

検針票を見てみましょう。電力会社によって様式はまちまちですがおおむね項目は同じです。

下の赤枠で囲んだ左に燃料費調整単価右に再エネ付加金単価というものがあります。

新電力には燃料費調整単価と再エネ付加金単価を取らないことをウリにしている会社もあります。

また見積もりにこれらの価格が反映されているかどうかも注意してみる必要があります。

再エネ付加金単価とは

正式には再生可能エネルギー発電促進賦課金単価といいます。毎年国が決定し全国一律1kWh使用毎に付加されます。

電力業者が再生可能エネルギーを買い取る際の費用に充てられます。

ただし定額性供給と従量制供給とは単価が違いますが一般家庭用は従量制ですので従量制の過去からの賦課金をご紹介します。

2019年度 2.95円/kWh
2018年度 2.90円/kWh
2017年度 2.64円/kWh
2016年度 2.25円/kWh
2015年度 1.58円/kWh
2014年度 0.75円/kWh
2013年度 0.35円/kWh
2012年度 0.22円/kWh

燃料調整単価とは

発電用化石燃料の価格変動に応じて消費者に負担をしてもらう上乗せ料金です。ちょうど航空会社の燃油サーチャージと同じことです。

燃料費調整単価は各電力会社によって、また月ごとに変動があります。

2019年度の下半期の燃料費調整単価を各電力会社で見てみましょう。

 

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燃料費調整単価の割安上位3

第1位 中部電力

第2位 東京電力

第3位 北海道電力

逆に一番高いのは北陸電力で半年を通じてマイナスになったことがありません。

 

個別、既存電力会社の料金比較

家庭用として従量電灯プランの違いを見ていきます。

従量電灯プランA・B・Cと3つあるところがありますが基本的には2つだと考えて結構です。

では全国の既存電力会社の従量電力プランを見てみましょう。

 

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従量電灯Aは電力会社によって意味が違う

従量電灯Aはどの電力会社も基本料金がアンペア契約でなく、最低料金制になっています。

最低料金とは電力会社が決めたKWh数まで使わなくてもその料金はいただきますよということです。つまり例えばひと月間留守にして1kWhしか使わなくてもその料金は発生するわけです。

従量電灯Aプランは電力会社によって意味合いが二つに分かれます。それによって、従量電灯BやCの内容が違ってきます。

仮にこの二つをタイプ1タイプ2と呼ぶことにします。

 

従量電灯A:タイプ1(従量電灯AとBしかない)

従量電灯Aで最大電流のところが6VAとあるところは従量電灯Cがありません。従量電灯タイプ1はタイプ2の従量電灯AとBが合わさったものがAだと思ってください。

したがってタイプ1では一般標準家庭は従量電灯Aがほとんどです。従量電灯Bは商店や飲食店、小規模な会社などが使うタイプになっています。

6VAとはアンペアに直すと60アンペアになります。一度に6000Wの電気器具を使うことができます。エアコン2台が同時に使えそのほかの家電も同時に使える容量です。

関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力がこれに当たります。

※沖縄電力は他と変わっていて従量電灯はAしかありませんが契約容量が50KWつまり500Aなのでタイプ1とみなします。沖縄はそれ以上は業務用電力となります。

従量電灯A:タイプ2(従量電灯A,B,Cがある)

従量電灯Aで最大電流が5Aとなっているところはタイプ2で倉庫の照明やアパートのとの共用部分の照明だけに契約する場合場合です。

最大電流5Aということはドライヤーを使っただけでブレーカーが落ちてしまいます。一般家庭でこのタイプは使うことができません。

その代わり従量電灯Bと従量電灯Cがあり基本的料金が発生します。

北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、九州電力の従量電灯Aがこれに当たります。
一般家庭は従量電灯:タイプ1で十分だといえます。

まず基本料金が要りません。だからと言ってkWhあたりの電気代はそんなに違いはありません。

一般家庭を各電力会社でシミュレーション

ちょっとややこしくなりましたので具体的に、各電力会社に一般家庭を当てはめてシミュレートしてみましょう。

条件

5~6人家族でひと月に500kWh使ったとします。だいたいの全国平均です。

タイプ1の地域では従量電灯Aと仮定します。

タイプ2の地域では従量電灯Bで、60Aの契約だと仮定します。

※計算結果の小数点以下切り捨て1317

北海道電力

基本料金 2046円 電力料金 15124円 合計 17170円

東北電力

基本料金 1980円 電力料金 12645円 合計 14625円

東京電力

基本料金 1716円 電力料金 13266円 合計 14982円
北陸電力

基本料金 1452円 電力料金  10745円 合計 12197円

部電力

基本料金 1716円 電力料金 12823円 合計 14539円

九州電力

基本料金 1782円 電力料金 11458円 合計 13240円

関西電力

最低料金 341円 電力料金 12635円 合計 12976円

中国電力

最低料金 337円 電力料金 11045円 合計 11382円

四国電力

最低料金 441円 電力料金 13178円 合計 13619円

沖縄電力

最低料金 402円 電力料金 13746円 合計 14148円

従量電灯 電力会社ランキング

上記の結果に再生可能エネルギー発電促進賦課金(全国一律2019年の価格)と燃料費調整単価(各電力会社の公表している価格)を計算の上算出しています。

 

順位 電力会社 基本or最低料金(円) 電力料金(円) 再エネ(円) 燃調価(円) 電気料金(円)
第1位 中国電力 337 11045 1475 -125 12732
第2位 北陸電力 1452 10745 1475 105 13777
第3位 九州電力 1782 11458 1475 -340 14375
第4位 中部電力 1716 12823 1475 -1630 14384
第5位 関西電力 341 12635 1475 40 14491
第6位 四国電力 441 13178 1475 -175 14919
第7位 沖縄電力 402 13746 1475 -255 15368
第8位 東京電力 1716 13266 1475 -1000 15457
第9位 東北電力 1980 12645 1475 -365 15735
第10位 北海道電力 2046 15124 1475 -750 17895

中国電力、北陸電力、九州電力がベスト3です。

今回は従量電灯プランにしぼり既存の10電力会社の電気料金をシミュレートしてみました。

各電力会社には従量電灯プランを基本とした派生プランがいろいろ存在しますので一概にこれだけで決定はできません。

しかし基本のプランがその電力会社のコストパフォーマンスを表していると思われますので派生プランを調べるのもこの順位を参考にして調べると効率よく調べることができるでしょう。

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