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おしっこがまったく出ない
或る日、突然急におしっこが出なくなりました。
と言っても尿意はあるんです。
膀胱もぱんぱんに張り切っています。
どんな感覚かと言いますと、男性器の途中をつまんでおシッコを止めている感じです。
すごく焦りまして慌ててネットで原因を調べてみました。
これは「尿閉(にょうへい)」とも呼ばれ、通常、「尿がまったく出ない」というとこの状態を指すそうです。
尿閉には原因が二つある。
1,尿の経路に問題がある場合
尿閉の原因はつまり尿は正常に腎臓で作られ膀胱にためられているのですが膀胱からの出口が詰まっている場合。
もしくは膀胱の収縮が神経障害によって十分に行われず尿が排出されない状態。
2,腎臓でそもそも尿が作られてない場合
糖尿病などで腎症により腎臓が機能しなくなり尿が作られない状態です。
尿がないから尿は出るはずもありません。
急になる尿閉は尿の経路に問題がある
原因が腎臓にある場合ふつうは急に尿閉になることはなく徐々に尿量が減っていき最終的に尿閉になるものです。
ですから私の場合は腎臓に問題があることはないと思われます。
また膀胱の神経が椎間板ヘルニアなどによる神経障害で膀胱の収縮が十分に行われず尿兵を起こしている場合、素人が考えても一滴も尿が出なくなるということはないと思われます。
私の場合、いきんでも一滴も尿が出ないのです。
膀胱の収縮に問題があるのであればおなかを押さえて暴行を圧迫してやれば少しは尿が出ると思います。
素人判断ですが、私の場合膀胱からの排出経路に障害が生じていると容易に察しがつきます。
もともと尿管結石を患ったことがある。
尿に関するトラブルはこれが初めてではありません。
20年前に尿管結石で入院し、衝撃波による結石破砕手術を受けました。
つまり、私なりに考えられるのは再び腎臓で結石ができ、その石が尿管で止まることなく膀胱まで下りてきて膀胱結石か、もしくは尿道結石となり尿の排出を妨げているのだろうと想像できました。
その他の症状
実を言うと、おしっこが全くでないということはありませんでした。
どういうことかと言いますと、肛門と陰嚢との間いわゆる会陰部に当たる場所を押さえてやると水鉄砲のように押した瞬間少量の尿が出るのです。
たまらない尿意はそれで根気よく尿を膀胱から排出して軽減させていました。
病院での診断
これは当然自然に治ることはないと思われるので、その日のうちに病院の泌尿科を受診しました。
以前、尿管結石でかかった病院にカルテがあるのでその病院へかかりました。
とりあえず採尿を求められましたが、何とか先ほどの方法で少量の尿を提出しました。
おそらく出血などをミリためだと思われます。
その後、X線検査ののち膀胱に結石がありそれが尿道をふさいでいるとの事です。
手術で取り除くとの事です。
「手術?じゃ、帰って入院の用意してきます」
と、言ったところ、半笑いの先生は「いやいや簡単な手術で日帰りでできますよ」との事です。
一旦安心はしたものの、「日帰り手術=内視鏡手術」という結論に達し、ゾッとしたものです。
なぜならあそこの先から管を挿入することを想像してみてください。
画像を見ながらの手術
さて1時間ほど待って早速手術です。
ベッドに横たわり下半身はあらわです。
まず麻酔、できれば全身麻酔でやってほしいぐらいですが尿道の先端から何かを挿入されるような感じがして。
麻酔が終わりました。
いわゆる粘膜の敏感なところを麻痺させるだけのようです。
その後な二課挿入されるような感覚があり、先生がこれが結石ですとテレビを見るように促しました。
すぐ横に置いてあるモニターには何かそれらしきものが写ってはいるのですがそれを認識する余裕はありませんでした。
「ハイこれを今から石をつぶしますよ」
と先生の声がしたのですがほとんど何の感覚もありませんでした。
記憶もあいまいなので、あくまで想像の域を出ないのですが先生の口調からしておそらくこんな器具で尿道から膀胱の結石を砕いたのではないかと思われます。
あっという間に手術は終わり、その日のうちに帰宅したわけですが、尿道に違和感が残るようなこともなく完治したわけです。
その日、血尿が出るようなこともありませんでした。
手術としては簡単な部類
宣誓の受け答えの結構軽かったことからこの手術自体とげを抜くような簡単な手術なんだなと感じました。
もし、この手の手術をひかえておられる方は安心して臨んでください。
何の心配もありませんし、痛みもほとんどありませんでした。
また、これは余談ですが手術するにあたり、上申書のようなものを書くのですが、その中に本手術と並行して包茎手術も希望するという一文がありました。
私は関係ないのですが、ただ包茎手術も日帰りで簡単にできるんだなどと思ったことを覚えています。
なんかマックで「ポテトも併せていかがですか?」と聞かれたような気分がして何となく笑いがこみ上げてきました。
保険が下りた
ちなみに医療保険は日帰り手術なので何ももらえないと思っていましたが、「手術」に対しての補償として数万円だったと思いますがもらった記憶があります。