からだの健康のこと

健康診断、検査表の本当の正常値とは。

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健康診断「ホントの正常値」教えます。

と、女性自身4月16日号に気になる見出しがありました。

先日も収縮期血圧の正常値が130に変更になったと発表があったばかりですね。

そもそも、検査の正常値とはだれがどうやって決めているのでしょうか。

 

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検査の基準値ははどうやって決めている?

検査の正常値は検査を研究している学会(日本臨床化学会,日本臨床検査医学会)や検査を担当する臨床検査技師の団体(日本臨床衛生検査技師会)が全国規模で正常値を調査しているのです。調査方法としては一応健常者と見られる人の検査結果をできるだけ多く収集して、数値別の人数を集計します。

そのデータのうち95%の人の数値を正常範囲とします。そして、最下位より2.5%の人の値を異常とみて下限値としトップの高値の人から下へ2.5%のひとも異常として上限値とします。

女性自身の記事は東海大学名誉教授大櫛陽一先生の話に沿って進められています。大槻先生は日本の住民健康追跡調査分析の第一人者で著書に『健康診断「本当の基準値」完全版ハンドブック』(宝島社)があります。

それでは具体的に見ていきましょう。

 腹囲(お腹周り)

基準値では90cm未満となっていますが100cm未満なら気にする』心配はないようです。

 BMI

日本ではBMIは25以上だと「内臓脂肪蓄積リスク」として保健指導の対象になりますが国際基準ではBMIが30以上から肥満とされています。30を超えない限り心配はしなくていいようです。

(BMI=体重kg➗身長mの二乗)

また大櫛先生の10年間の追跡調査ではBMIが25~29最も長生きできるという結果が出たそうです。つまり小太りの人のほうがいざ病気にかかった時に病気と戦う体力を蓄えているからだということです。

 血圧は160までは心配ない

日本では血圧といえば上と下という具合に収縮期血圧と拡張期血圧の両方を測定しますが国際的には拡張期血圧(下)は病気に関係ないとし収縮期血圧のみの基準しか定めていません。

大槻先生の調査では血圧(上)が160までは死亡率に影響がないということです。

「以前の医学教科書には最高血圧は年齢➕90までが正常とされていました。私が実際に全国の健康診断データを調べた結果でも160までは死亡率に影響はありません。しかし、160を超えると脳出血や眼底出血のリスクが高まります」(大櫛先生)

 中性脂肪

米国の基準値はなんと1000未満が正常とされています。中性脂肪の値は一日でも大きく変化し健康位診断の結果はあまり当てにならないそうです。国際的にも中性脂肪の値は疾患との関係は少ないと結論付けられています。ただし1000を超えると急性膵炎のリスクになるそうです。

 LDL(悪玉)コレステロール

とかく悪者扱いされるコレステロールですがコレステロールにもそれぞれ役目があって一概に悪いとは言えません。数値が高いほど脳卒中になりにくく、心筋梗塞の原因にもならないことがわかってきています。

女性はもともとコレステロール値が高くその上高齢者でコレステロール値が高いほど元気で長生きできるという住民追跡調査の結果が出ています。

なぜ、基準値は高く設定されるのか

大櫛先生の話では、現在の基準値の多くが製薬会社と医学界の癒着の上で生まれているからと言うことです。

「現行の基準にこだわらず国際基準に目を向けてください。検査結果にあまりとらわれず気になる症状が現れた時に病院を受信することをおすすめします。」(大槻先生)

検査結果を持って病院へ行くとということは鴨がネギをしょって来た!みたいなものなのかもしれません。

つまり、健康診断の結果表は製薬会社の集客用紙みたいなものです。特にコレステロールの薬は単価がとても高く製薬会社のドル箱みたいなものなのです。

実は欧米やWHOの血圧基準値も130~150の間を揺れ動いているらしいです。その原因は世界的な製薬会社と医療機関の癒着があるからなのです。

近々日本の高血圧学会が最高血圧が130以上に投薬基準がに引き下げられるとのことですがこの基準になると特定健診の対象者で新たに2700万人が高血圧の薬を飲むことになるらしいです。製薬会社と開業医が儲かるだけだと大櫛先生は言います。

病院で処方される薬は鵜呑みにしないで本当に必要な薬だけを見極める情報力をつけたいものです。

古い薬学の本には第1ページに戒めとしてこう書かれていたとあります。「薬とはすべて毒なり」

製薬会社は政府も動かす

昨今の新型コロナ感染症でもそのワクチンが驚異的な速さで実用化、承認されました。

しかし過去に同じようにパンデミックになったSARS、MERS、新型コロナウイルスについてはいまだにワクチンや有効な治療法が発見されていません。

なのに、なぜCOVID-19についてはこんなにも早くワクチンが開発されたのでしょうか

SARS、MERS、新型コロナウイルスの蓄積されたデータがあるということもあるでしょう。

しかしやはり一番の要因は不顕性感染の多さです。

つまり無症状な保菌者が多いため封じ込めが困難であるからです。

それによりワクチンが開発された場合の需要は莫大なものになります。

つまりお金になるのです。

お金を生むものには製薬会社の投資はけた外れのものがあります。

どれだけお金をつぎ込んでも他社より一日でも早くワクチンを開発するのです。

製薬会社をはじめとした医学系は政治力があり。

WHOをも動かす力があります。

各大学の研究機関や民間の公的研究機関等に多額の研究費を援助しているため、研究結果は製薬会社に忖度したものになってきます。

血液検査や血圧などの基準値を動かすことなど簡単なことなのです。

基準値をほんの少し操作することによって製薬会社をはじめ病院、薬局の利益は莫大なものになってしまいます。

 

 

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