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どんなに注意しても毛染めのシミは付く
毛染めはどうしてもお風呂でしてしまいがちですね。
浴槽とかタライや床にシミができるのは重々わかっているのですが、慎重にやれば、とつい入浴と同時にやってしまいます。
しかしどんなに注意深くやったつもりでも翌朝お風呂の掃除をしていたら思わぬところに黒いシミを見つけたりします。
「またやってしまった!」と慌てて洗剤でこすっても落ちるはずもありません。
浴槽などは見た目ツルツルしているので一見すぐ取れそうに思いますがどんなにつるつるして見えても顕微鏡で見ると細かい凹凸があります。
そこへ毛染めの成分が入り込んで染まってしまうとこれはもう物理的に取り除くことは不可能になります。
メラミン樹脂は細かい凹凸に入り込んだ汚れをよく取ってくれますが毛染めだけはメラミン樹脂でも無理です。
毛染めのシミは除去は無理
結局毛染めで不本意に浴槽などについたシミは除去は無理です。
ではどうするのか。シミを取るのではなく消すのです。
消すというのは脱色するということです。
つまり漂白するということです。
漂白とは一般に色素を科学的に分解して脱色するということです。
漂白には酸化漂白と還元漂白がある
漂白には色素を酸化して分解する酸化漂白と色素を還元して分解する還元漂白があります。
漂白の力は酸化漂白の方が強く、毛染めの漂白には酸化漂白剤を使います。
市販されている製品としてはハイター、ブリーチとなります。
どちらも次亜塩素酸ナトリウムによる塩素漂白です。
漂白力では
衣料系漂白剤<キッチン漂白剤
となります。
衣料系漂白剤はどうしても衣服の色を落とさず汚れを漂白するためどうしてもキッチン漂白剤より漂白力は弱く設定されています。
とにかく、浴槽にうっかりつけてしまったため、様々な漂白剤を使いました。
最初はワイドハイター(花王)
次にキッチンハイター(花王)
もちろんティッシュペーパーを張り付けて液体が垂れないようにして丸一日置いてみましたがほとんど効果なし。
たまたまスーパーへ行ったときキッチンブリーチという商品を見つけました。
ブリーチというぐらいだから脱色に特化しているのではと買ってみました。
ミツエイというメーカーです。
成分的にはハイターと変わりません。
次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウム、それと界面活性剤です。
しかしこれがよく効きました。
浴槽はすでにきれいになっているので写真を撮り忘れました。
よく見るとタライの横に付いているのを見つけこの記事のために経過を撮影しました。
「やっちまった」嫁に怒られると思いつつとにかくカビキラーが手元にあったので吹き付けて5分ほど経ってスポンジで磨いた結果がこれです。
少し薄くなった感じはしました。タライは完全にプラスティックなのでメラミンたわしは使えません。
メラミンたわしでこすると確実にそこだけつや消しになってしまいます。
ブリーチを使ってみる
プラスティックは表面がつるつるしているのでブリーチをつけてもすぐに流れてしまいます。
皆さんやっておられると思いますが。ティッシュペーパーを適当にちぎって染まった上に置きその上からブリーチを染ませます
2時間後ティッシュを取るとまだ消えたとは言い難い跡があります。
ブリーチは頻繁につぎ足します。
次亜塩素酸の酸化成分塩素は有機物に当たるとすぐに反応してしまい毛染めを分解するまでにすぐなくなってしまいます。
そこで、ブリーチは定期的につぎ足していきます。
百均の化粧品コーナーにあるポンプなどにブリーチを入れて定期的に患部にかけていきます。これを続けるとかなり脱色は加速されます。
もうすでにほとんど見えなくなっていますが実際はまだ若干の色がありました。
4時間後驚くほど毛染めは消えてしまいました。どこだったか探してもわからないぐらいになってしまいました。
本当は浴槽の方をレポートしたかったのですが思いついた時にはもう処置済みで記録を残せませんでした。
しかし浴槽の場合こんなものではありませんでした。
もっと大きく広範囲でもっと黒々と濃く染まっていました。
やはりブリーチをティッシュにつぎ足しながら4時間ほどかかりましたが全く後はわかりません。
コツはブリーチをつぎ足すこと
今まで次亜塩素酸ナトリウムの塩素系脱色剤を使ってもうまくいかなかった人はおそらく液を掛けてほったらかしていたのだと思います。
肝心なのは次亜塩素酸ナトリウムの塩素はすぐ効果がなくなるということです。
ですから。5~10分に一度は少量ずつつぎ足していくことです。
磨いたり、こすったりすることは全く必要ありません。
毛染めのメイスが跡形もなく消えることがわかったら。浴室での毛染めも怖くなくなりました。
もし毛染めで浴槽を汚したらぜひお試しください。