からだの健康のこと

私が不眠症を治すためにやった4つのこと

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この記事の目次

私は5年間、不眠症に悩まされましたが治りました。

6年前、父が亡くなりました。私と遺産分割することになりました。

預金や株式で2000万円ぐらいあったのですが私と妹と弟で法定相続分をきっちり分けました。

しばらくして弟の嫁が「子供が大学へ行くのでお金がほしい。家を処分して相続分をもらえないか」と言ってきました。

私はあわてて弟に電話して問いただしました。「嫁がそうしてほしいというのでなんとかお願いできないか」ということです。

母を引き取って世話をしているのは私たち家族なのにひどい話です。

私の嫁はかなり腹を立て「裁判しましょう」と母と私に食って掛かります。

母は「弟がそういうならそうしてやってはどうか」と先のことも考えず言います。

 原因は悩み事

そのころからです。夜、なかなか寝付かれず時には朝まで一睡もできないことが頻繁にあるようになったのです。

布団に入るとあれこれと頭に浮かび、こうしたらどうか、ああしようかと思いを巡らせ気が付くと朝になっているというものです。

そんなゴタゴタが半年続いたでしょうか、話し合いも行き詰まり本気で裁判をしようかというまでになっていました。

兄弟で裁判なんてみっともないと母が猛烈に反対し結局、家と土地の評価価格から弟の相続分を計算し母の現金相続分のなかから弟に渡すことで決着しました。

私としては、弟とは縁を切りたいぐらい腹の虫が収まりませんでしたが、母の手前見かけ上、円満解決で収めました。

それから、夜布団の中であれこれと思い悩むことはなくなりました。

 悩みは無くなったが不眠症は治らず

しかし、それからもなかなか寝付かれないのです。

そのころ、なかなか眠れないので、酒に頼るようになりました。一日、日本酒にして4合ほど飲むとなんとか朝まで眠れました。

約半年そんなことを続けていましたが、さすがに毎日体調が悪く機嫌も悪いものだから妻都の喧嘩が絶えずそこからまた酒に逃げるようになり体は最悪の状態に。

ある日、飲みすぎて風呂で眠ってしまい、子に発見されなければ危うく死ぬところでした。

母と妻と子からさんざん怒られ、説教されました。これでは本当に死んでしまうかもと想像できたのは返って幸いだったのかも。

それ以来、きっぱりと断酒。アルコールを抜くのと同時に弱った体を鍛えていく運動を始めました。

しかし、アルコールが入らないとやはり夜眠れません。

不眠の日々が続きます。

しかしここでアルコールに戻らなかったのは私なりに褒めてやりたいと思います。

ある時ふと、「寝なきゃと思うからねられないんだ」「眠れないとどうなるんだ」と思いつきあることに気が付きました。

一晩中寝られなくても朝、キッチリ起きられるし、日中も眠たいとかしんどいなどということが全くないことに気が付いたのです。

「これって不眠症なのか?」と、この際、不眠症について徹底的に調べてみることにしたのです。

私が不眠症克服のために行なった4つのこと

その前に、眠れない原因となっている生活の「不安や悩み」が解消される事であっけなく不眠症が治ったりするものなのですが、なかなかそういうわけにはいきません。私が不眠症を克服するためにやった4つのことを簡単に書きますと次のようになります。

その1、不眠症について知ること

その2、体内時計を整える

その3、自律神経を整える

その4、メラトニンの分泌を増やす

以下詳しく解説していきます。

その1、不眠症について知る

敵を倒すにはまず敵を知ることです。

 睡眠とは

睡眠は肉体と脳と精神の休息であり、その休息により細胞の修復、記憶の再構築、また、成長ホルモンの分泌が行なわれ新陳代謝が促進されます。外傷は睡眠によってより早く治癒すると言われています。

成人で6時間~9時間の睡眠が必要とされ睡眠が不足すると人体の免疫力や自然治癒能力が衰えます。完全に睡眠を絶つとラットの実験では1,2週間で死亡するというデータがあります。

ヒトの必要睡眠時間は2015年の研究では下表のようになっています

全米睡眠財団による推奨睡眠時間

13歳以下 9時間~17時間
14歳~17歳 8~10時間
18~64歳 7~9時間
65歳以上  7~8時間

 不眠症の症状は4種類

不眠症には大きく分けて4つの症状があります。

入眠障害: 床に入ってなかなか寝つかれない。

布団に入って30分以上も寝つけないタイプ。心配事などでいろいろ考えてしまって寝られないような状態。

途中覚醒: 夜中に何度も目が覚める

一度寝ついても何度も目が覚めたり、一度目が覚めるとなかなか眠れないタイプ。中高年に多い症状です。

早朝覚醒: 朝早く目が覚める

朝早く目が覚めてそこから眠れない。高齢者に多く見られます。年寄りは朝が早いというのは不眠症のひとつなのかもしれません。

熟眠障害: 眠りが浅い

よく寝たはずなのに眠った感じがない。疲れが取れない。目覚めの爽快感がない。

これらのタイプは単独である場合よりも複合である場合の方が多いようです。

 不眠症の原因は

精神的なストレスによるもの

人間関係や仕事、病気、金銭問題などさまざまな悩みから来るストレス眠れなくなるものです。その悩みが無くなれば自然に眠れるようになる場合があります。が一方悩みが解決しても不眠が残る場合もあります。

身体的な原因があるもの

何らかの病気で常にからだのどこかに疼痛があったり不快感がある場合。むち打ちなど交通事故の後遺症で首の不快感が入眠を妨げる場合があります。膝や腰の慢性的な痛みや肩こりなどでも入眠障害が起きます。

うつ病などの精神疾患によるもの

うつ病の主な症状として不眠があります。不眠症はその裏に精神疾患を抱えている場合があるので不眠以外に気になる症状があれば専門医を受診されることが賢明です。

化学成分によるもの

コーヒーなどカフェインの摂りすぎや過度の飲酒によるアルコールの摂りすぎ、ヘビースモーカーのニコチン中毒など化学成分を習慣的に摂取している場合に不眠が起きることがあります。

生活環境によるもの

よく、枕が変わると寝られないということを耳にしますが、引っ越しなどで道路の騒音が気になったり生活環境が変わったりすることで起きる不眠症もあります。

また30分以上の昼寝は睡眠のメカニズムを壊し不眠を誘発すると言われています。

不眠の原因はかっかけに過ぎず、原因が無くなった後も不眠が続くことがあります。それには不眠症のメカニズムを知る必要があります。

 不眠のメカニズム

ヒトの脳の視床下部には睡眠をつかさどる中枢と覚醒をつかさどる中枢の両方があります。睡眠は睡眠中枢が周期的に覚醒中枢を抑制し大脳皮質を休息させることで誘発されます。

また、睡眠中枢は自律神経系の体内時計の影響を受けます。体内時計は体温の一日の変動など、一日のリズムを作り出しています。

これが正しい睡眠のメカニズムですが。脳には外界からの刺激(前チャプターの不眠原因)により大脳皮質を覚醒させるシステムがありそれによって正しい睡眠のリズムが狂ってくると不眠の症状が現れると言われています。

その2、体内時計を整える

不安や緊張で眠れなかった日々が終わっても狂った体内時計のためなかなか眠れません。

まずは体内時計を修正することから始めました。

 早寝早起きで朝日を体に浴びる

朝日を浴びる、特に目から入る朝日の強烈な光は視床下部にある体内時計をリセットすることが分かっています。最近の研究では強烈な朝日を浴びておよそ14時間後に眠りに入る仕組みがヒトには備わっていることがわかりました。

 朝食をを摂る

朝食をとることは体内時計を正常に保つことに影響します。朝日を浴びた後に朝食を食べるのが理想的です。

 規則正しい生活と早寝早起き。

生活が不規則では体内時計がリセットされてもすぐ狂ってしまいます。寝る時間と起きる時間を決めて規則正しくする事が睡眠の質を高めます。

その3、自律神経を整える

自律神経はには交感神経と副交感神経があり、自分の意思で自由にならない体の様々な機能を調節します。

交感神経は生命を守るための神経と言われていて、外敵から襲われたときなど体を極度に興奮させ素早く逃げたりあるいは戦ったりするための神経です。

また、副交感神経は「休息の神経」であり体力の回復を図るために消化吸収を推進させたり血圧や体温をを下げて入眠しやすい体内環境を作ります。

自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位に立つと言うまでもなく不眠に陥りやすくなります。

私の経験から交感神経の興奮を抑えることが最も睡眠効果があったような気がします。 交感神経の興奮はやはりストレスからくるものです。一番良いのはそのストレスをなくすことなのですがそれができれば苦労はありません。 私の場合抗ストレスのために様々なことをやってきました。ストレッチなどの運動、飲酒、ジョギング、スーパー銭湯にも通いました。 あとサプリメントは聞いた感じがあります。少々、最新のサプリメントが見つかり今でも飲んでいます。 一つはC-32ガセリ菌を主成分とする乳酸菌のサプリです。

その4、メラトニンの分泌を増やす

メラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、日中強い太陽光線を浴びると分泌が抑制され夜になり眠る時間が来ると多く分泌されます。メラトニンが分泌されると脈拍と血圧が下がり体温の低下が起きます。それによって睡眠の準備が整い、眠りへと向かいます。メラトニンの分泌を増やす方法は別ページで詳しくまとめてあります。

◎不眠症を完全に克服した。♪

現在の状況を言いますとアルコールに頼るのを止めることができ飲酒は週に2日間だけになりました。アルコールを抜いた日でも布団に入って10分ほどで入眠でき、夜中にトイレで目が覚めてもその後すぐ眠れるようになりました。

しかし、不眠症の克服の大きな条件は不眠症の原因となる心へのストレス、心配事などの解消が大切だと思います。

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