からだの健康のこと

私が尿管結石になって衝撃波破砕したお話。

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私が40代のころ尿管結石になりました。病気などしたことがなかったのでひどくショックでしたが、手術もせずに治りました。その一部始終を備忘録として回顧します。

この記事の目次

尿管結石の症状

当時私は、体重63キロ、身長167cmメタボではありません。

タバコは日に4~5本、お酒はほぼ毎日かなり飲んでいました。

職業は自営業ですがデスクワークではなく、けっこう体は動かしていました。

ある日の昼2時ごろ仕事中になんとなく左わき腹に違和感があるのに気が付きました。

 最初は痛みがない

鋭い痛みではありません。

そう、なんとなく「重いかな」程度です。

それが、夕方になっても取れず、なんだかひどくなってきたようなのです。

痛む位置は、おへその左後方、一番下の肋骨の先が触れるその奥あたりなのです。

仕事が終わり、いつものようにビールを飲み食事をしからてからはなんとなく楽になった気がしました。

入浴してから就寝。

朝まで目は覚めませんでした。しかし目が覚めてから再び昨日の違和感がまだあることに気が付きました。

その違和感は約若干の痛苦しい感じになっています。

起床してから、その感じはますますひどくなったような感じです。

心配でしたがとりあえずいつものように朝食を済ませ仕事にかかりました。

しかしどうも痛みがひどくなって来たようで、さすがに「これはおかしい」と感じ始めました。

そこで、その日は仕事を休むことにしました。

「このところ忙しかったから疲れているんだ」

と自分に言い聞かせソファで横になっていました。

妻は、「病院へ行って診てもらいなさいよ」とひつこく言いますが、根っからの病院嫌いの私は

「もうじき収まるから、ちょっと疲れてるんだ」とそのままソファで横になっていました。

しかし、時間が経っても一向に痛みは治まるどころか冷汗が出るほど苦しくなってきたのです。

同じ姿勢で寝ているのが苦しくて寝返りを頻繁に打って痛みを紛らわす状態です。

 痛いというより重苦しい感じ

よく、尿管結石は痛いと言いますが私の場合「キリで突き刺すような痛み」ではありませんでした。

足がつった時の痛みに似た、それがわき腹の筋肉で起きたような苦しい感じです。

痛くて七転八倒いうのではなく寝返りすることで少し苦しさがまぎれるのです。

 尿の色が茶褐色になった。

そして、昼前になりトイレへ行くと尋常でない色の尿がでました。

よく、尿に血が混じるという話は聞きますが血尿でもないのです。

茶褐色で、ビールにコーヒーを混ぜたような色です。

この時点でやっと病院へ行く決心がつきました。

大の大人なんですが病院は怖い。検査の結果を待つ間が耐えられないのです。

気が小さいんです。ですから大病院じゃなくまず近所の内科医院へ行きました。

もちろん家内に連れられてですが。

尿の色の原因はやはり血液だった。

内科医院ではレントゲン撮影と採尿をしました。

「これは尿管結石ですね。尿に血液が見られますし、レントゲンにも影が出ています」

と、先生。

「残念ながらうちの設備では治療できませんので、紹介状書きますから大きな病院で処置してもらってください」

ということで総合病院へ。

私の家は地方都市の中心街にあり、けっこう短い移動距離で大病院へも行くことができます。

ということでその足ですぐ行ったのですが待つこと1時間。痛そうにしていると看護師さんが気を利かせて救急扱いにしてくれました。

まずは検査です。エコーとCTスキャンをしました。

「左の尿管に結石が詰まっていますね。それと、腎臓にも結石が4個見られます」

という、結果でした。

「尿管の方ですがこの大きさだと自然排石は無理ですね。手術ということになります」

自然排石は10mm未満

「この大きさだとおしっこで流すことは無理です。手術になりますね」

と先生から言われ顔からすーっと血の気が引く思いがしました。

後から聞いたのですが私の結石は1センチ以上あったようで通常、10mmの大きさが自然排石の限界になるということです。

つまり10mm以下の結石であれば投薬治療で経過を見てみることが可能だということです。

わき腹の痛みは石による痛みというより、尿の排出が妨げられたことにより腎臓が腫れた痛みだった感じです。

最近の主流は自然排石

以前は尿管結石で観血的な治療(手術)が頻繁にあったようですが最近ではおしっこを増やす薬や尿管を広げる薬、痛み止めなどが進歩しているのでまず投薬して自然排石を試みることが多いようです。

また、超音波の衝撃で結石を破砕して細かくしてから尿と一緒に排出させる治療法が普及したので観血的な治療は以前ほど行われなくなってきました。

総合病院の先生は「うちの病院にはまだないのだけれど隣の市の病院に超音波で石を砕く装置があるからそちらで処置を受けますか?」と親切に教えてくれました。

そこは農協系の病院で最先端の治療装置があるそうです。今ではある程度の病院ならほとんどあるのですが当時はそんなものでした。

そこで紹介状を書いてもらい入院の用意をしてからその日のうちに病院へ行きました。

入院が必要だと言われて、家内に準備をさせるため帰宅してそのまま入院しました。

一通りの検査をやって、翌日の手術になりました。

翌日、手術中におもらししないように朝から浣腸され恥ずかしい思いをしました。

もちろん前日から絶食です。

10時ごろになってストレッチャーで運ばれて前室で腰椎麻酔をされました。麻酔なしでは激痛なのでしょうか?

少し心配になっていたのですが看護師さんたちはそんなことはおかまいなくそのまま装置の部屋に運びました。

部屋では体にハーネスを付けられクレーンで持ち上げられ人肌のお湯をはったタンクの中へと沈められました。

対外衝撃波結石破壊術

 

 

現在でこそ対外衝撃波破砕装置はCTスキャンよりも小さなものになっていますが、私が治療を受けたころは小さな部屋が丸ごと装置になっていました。今のレントゲン室のような感じです。そこに金属製の浴槽タンクがあり周りに物々しい機械があったのを覚えています。

 

 

 

隣の制御室からマイクで「今から始めるので痛くて我慢できなかったら言うように」と言われたのを覚えています。

しばらくするとトン、トン、トンと音が鳴り始めだんだん大きな音になっていきました。

腰に若干の圧迫感を感じましたが痛みはありませんでした。

5分か10分ぐらいだったと思います。

その夜は尿をすべて保存するように言われてトイレで採ったのを覚えています。

つまり破砕された結石が尿に出てくるのを確認するためです。

翌々日が土曜日で病院の事務がないために結局一週間の入院となってしまいました。

結局完治しましたが、結石は体質が絡んだものなので今後も定期的な検診を勧められました。

現在は最短で一泊二日

私の場合は検査を含め1週間の入院となりましたが、当時でも早い人は二日ほどで退院する人もいたようです。

現在は結石の大きさや場所、体格や年齢などにより個人差はありますが最短で翌日には退院できることもあるそうです。

 

 

 

 

 

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