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それは、喉の違和感からでした。
5年前、なんだか、喉が詰まったような感じが取れない日々が続きました。
喉に何かが引っかかっているような圧迫されているような感じです。
ひと月ぐらい続きました。
もしかして、食道がん?などとネットを検索してみてもなんだかそれらしい感じがあり、リンパ節転移しやすいと書いてありました。
そんなある日。くびすじを何気なく触っていると何各部のリンパ節のあたりにグリグリがあるよう触感に気づき「もしや?」と顔から血の気がサーっと引くのを覚えました。
食道がんのリンパ節転移か?などと素人考えで急いでかかりつけの内科医院へ駆け込みました。
それじゃレントゲン撮ってみましょうという事で普通のレントゲンを撮って血液検査をしました。
診察室に戻り、先生の話では喉に異常はないみたいですね。リンパ節も腫れているようには見えません。
とりあえず血液検査結果が数日中に出ますので明日詳しくお話ししましょう」という事でその日はに帰りました。
それから三日後、内科医院から電話があり血液検査の結果が出たので診察に来てくださいとの事です。
「わざわざ電話?」「何か悪かったのか?」と極度に心配しながら診察に行きました。
血液検査の結果、腫瘍マーカーの中のCEAの値が基準値を少し超えているとの事です。
CEAとは消化器関係のがんの指標になるマーカーで基準値は5.0以下です。
私の場合5.1で、先生の話では微妙な値らしいです。
PET検査をする
煙草を吸う人は上昇する傾向にあるらしいですが、年齢からしても一度詳しく調べることを勧められました。
消火器系全般に一つ一つ調べてたのでは仕事に差し支えるのでPETという検査を勧められました。
少々遠い病院になるのですが1日ですべてのがん検査が終わるらしいのです。
PET検査というの「陽電子放射断層撮影」といいます。
原理を簡単に言いますと、がん細胞が普通の細胞の何倍ものブドウ糖を取り込むという性質を利用して
レントゲンに移りやすいブドウ糖を点滴で体内に入れるとがん細胞にそのブドウ糖が集まりレントゲンにがん細胞が集まっているところがわかるという仕組みなのです。
そこで機械が全身を撮影して終了となります。
そのあとは食事が許され病院の食堂でたしかサンドイッチを食べたのを覚えています。
メニューは選べません用意されたものを食べました。
そのあと結果が出るまでが地獄です。
一般の待合室で呼ばれるのを待つことになるのですが、大体1~2時間ほどだったと思います。
その間に、ああでもない、こうでもない、がんだったらどうしよう。保険はどうだったかな?などと気が気ではありません。
そうやって、考えるのも疲れてきたころに診察室へ先生がファイルを持って入っていきました。もしや?と思った瞬間
看護師さんから名前を呼ばれ頭から血の気がスーッとひくのを感じました。
「き、きた!」
全身脱力状態の感じでふらふらと診察室に入り先生の前へ。
先生も私のそんな感じに気が付いたのか。まず結論から言ってくれました。
「結論から言いますと何処にもがんは見当たりません」
その一言で何か今まで生きてきて一番うれしいような気がしました。
結局喉の違和感は自律神経の失調症という事で、よくある症状らしいです。
で結局のところCEAは何だったのか、あのころはまだ喫煙していましたから少し高めに出たのだと思います。
CEAの値は高くなったからといって必ずしもがんであるとは限りません。
また逆にCAEが基準値以内だからがんではないという保証はないのです。
禁煙しましょう。
ちなみにこの一件以来、禁煙しました。
今だから笑って言えますが、禁煙は健康の基本です。
私は喫煙で検査が高値に出ただけですが、それで目が覚めた感じです。
ガンかもしれないと頭にピストルを突き付けられるような体験はもう二度と嫌です。
この体験は結局自分にとってとても大事な分岐点になりました。
「俺はガンなんて絶対ならない」と何の根拠もない危うい自信を持っていたころと違って、今は極力体に悪いことは避けて通ろうという生活になりました。
定期検診を受けましょう。
俺は大丈夫と思って喫煙を続けていると、結局は症状が出てから受信することになり、それではがんのステージもきっと上がっていることでしょう。
私の場合、症状が喉の違和感だけでしたが幸い、病気ではありませんでした。
運が良かっただけで、できれば症状の有無に関係なく定期的な健康診断を受けとはとても大事です。
今まで、市役所からの定期検診の通知が来てもそのままゴミ箱に入れていました。
私は自営業をしていますので、会社からの強制的な健康診断はありません。
健康診断が大好きという人はいません。
結果が出るまでの、心配や焦燥感。
しかし毎年やっていれば、それも少なくて済みます。
ぜひ健康診断は定期的に受けましょう。