この記事は前々記事「類似写真を検索するソフト上位3つを検証してみた。」↓の実験第3弾です。
詳しいことは前々記事からお読みください。
次のソフトはFileManyです。
ダウンロードは下のサイトからどうぞ。
注:インストール不要のソフトですが初回起動時に怪しげなソフトのインストールの同意を迫ってきますので同意のボックスのチェックを外してください。
この記事の目次
FileManyの類似画像検索実験
メイン画面
下の画像がメイン画面です。
ファイル選択ボックスではドライブ単位で選択検索できるようになっています。ここで目的のファイルを選択して虫眼鏡マークの検索ボタンで実行できます。
検索ボタンの横のプルダウンは検索が終わった際のPCの行動を指示できます。
ドライブ全体を検索したりするとかなり長時間かかります。その場合ほったらかしで作動させ検索終了時点でPCの電源を 何もしない、シャットダウン、スタンバイ、休止状態、のどれかを選ぶことができます。
設定
歯車の設定ボタンで設定画面に行きます。設定画面左の一番上で重複ファイルの検索設定ができます。
ファイル名の一致など多彩なオプションが用意されています。
今回は類似画像検索なので一番下の類似画像検索を選びます。
画像をクリックで拡大
類似画像検索設定
類似画像検索を選択すると設定画面の右下にある類似画像検索設定の操作が可能になります。
デフォルトで構いませんが今回は完全一致を含まない設定にしました。実験的に写真の手振れを完全一致とみなすか試すためです。
類似の度合い調整は特徴のスライドバーとヒストグラム/輝度のスライドバーがあります。
正直、どれをどうすればどうなるかさっぱりわかりません。とりあえずいろいろ試してみることにします。
今回もサンプルはミッキー時計です。一応載せておきます。
実験①デフォルト 特徴90% ヒストグラム/輝度90%
デフォルトの設定では被写体が全く同じで三脚固定で撮った画像2つとそれを縮小した2つが1つのグループとして類似とみなされました。
画像をクリックで拡大
実験②特徴のみ90%から少しずつ上げる
特徴を10%づつスライドさせ100%に近づけていきました。
結果ですがデフォルトの結果とすべての%で何ら変わることなく、100%になっても同じ結果でした。
実験③特徴を90%から下げていく
今度は逆に特徴のスライドバーを90%から順次下げていきました。88%を過ぎたところでフリー01とフリー02が加わりました。少しの手振れを類似画像とみなしてくれました。
手振れが酷かったのでしょうかフリー03ははじかれています。
この後スライドバーを左いっぱい(80%)に提げても結果は同じでした。
実験④特徴はデフォルト(90%)でヒストグラム/輝度を90%から上げていきます。
98%まではデフォルトと同じで変化なし。98%を超えると縮小版と原版が分かれてそれぞれの別の類似グループとなりました。
100%でも同じ結果です。
実験⑤特徴はデフォルト(90%)ヒストグラム/輝度を90%から下げていきます。
86%まではデフォルトと変化なし。86%を下回ると手持ちカメラのフリー02とフリー03のグループが加わり秒針が動いている秒針01と秒針02のグループが加わりました。
特徴の実験では手持ちカメラフリー01と02が類似と認めらていたの、。ヒストグラム/輝度ではフリー02と03が類似と見なされるのはアルゴリズムの違いだと思われます。
ヒストグラム/輝度が81%を下回り最低の80%までは被写体の赤く目立つ針の位置の違いタイマー01と03が新たなグループで加わりました。
私が類似画像の検索する目的は集合写真で人の順番が入れ替わったぐらいの写真でも類似と見なしてくれるソフトを求めていましたので最後に一番条件の緩い検索を実験します。
実験⑥ 特徴80% ヒストグラム/輝度80%
タイマー01~03につきまして電池を抜くのを忘れていましたので秒針の違いもありました。本来ならタイマー02は家の列にあったはずです。
またタイマー02と秒針01は秒針の位置がグループの決め手になったものと考えられます。
特筆すべきはフリー04はアングルを変えてあるにもかかわらず81.3%の類似率で類似画像となっています。
残念ながらフリー05のアングルでは類似画像からはじかれています。
評価
良い点
ドライブ単位の検索ができるのでファイルを集めなくてもいい。
表示が分かりやすい。操作がしやすい。
グループ分けができるので整理しやすい
悪い点
類似の柔軟性についてはSimipixには劣る。
評価順位 3ソフト中1位
類似画像検索の柔軟さはSimipixには劣るものの、検索結果の表示方式等、3ソフト中一番完成度が高い。