漫然と投薬を受けている人が意外に多い
例えば胃の調子が悪く内科を受診し、投薬を受けます。
その後、診察を受けずに処方箋だけを出してもらい延々と投薬を受けて服用している人がけっこうおられます。
もしかしたら、もう必要のない薬かもしれません。
薬とはすべて副作用があるものです。
ですから医師の診断のもとで適切な量を適切な期間飲むことが正しいのであって、投薬してくれるからと漫然と服用を続けるのは様々なリスクが伴います。
ましてや市販の薬をサプリメントと勘違いしているかのように常用するようなことはもってのほかです。
もし飲まなくても、よい薬であればできるだけ投薬を断るべきです。
それによって家計の負担も減りますし、様々なリスクを回避できるでしょう。
例えば具体的に副作用の一環としてコロナに感染しやすくなることが考えられる薬があります。
コロナ感染リスクを高める薬
1、抗生物質
未だに風邪に抗生物質が効くと思われている方が多いようですが。ウイルスにより引き起こされる風邪には抗生物質は全き効果はありません。
ウイルスに抗生物質は効かないからです。
まれに細菌性の風邪の場合処方されることもありますが、ウイルス性の風邪による二次感染で細菌により引き起こされる様々な炎症に対して用いられることが多いようです。
抗生物質はブドウ球菌など病原性の細菌の発育、成長を抑制します。
しかし病原菌を駆逐すると同時に体内にある常在菌、特に腸内の善玉菌も殺してしまいます。
腸内細菌には免疫細胞を増やしたり減らしたりして人体の免疫バランスを調節していることがわかってきました。
腸内フローラは人体の免疫に深く関与しているのです。
それが抗生物質によって根こそぎ殺されてしまうと人体の免疫バランスも崩れ同時にウイルスに感染しやすくなります。
つまり新型コロナウイルスも例外ではなく感染リスクが増えることになります。
2、鎮痛剤、解熱剤
鎮痛剤、解熱剤、両方とも作用機転はほぼ同じで疼痛、発熱の素であるプロスタグランジンを抑える作用があります。
プロスタグランジンは諸症状の原因であってもその働きを抑えることによって、血流を悪くしてしまいます。
血流が滞ることは免疫力を著しく低下させることになります。
したがって、むやみに解熱剤や鎮痛剤を服用していると免疫力が低下してコロナウイルスにも感染しやすくなります。
もともと発熱は、ウイルスが熱に弱いため体温を上げてウイルスを殺そうという防御反応であって、本来は体が戦っているのに熱を下げるべきではないのです。
しかも市販の解熱剤をむやみに使うとインフルエンザなどでは安全があ確認されていない成分もあるため、非常に危険です。
しかしあまりの高熱は致命的な結果を招くことがありますので、使用は医療機関の先生の指示に従うことが適切です。
また、鎮痛剤も痛みのために体力を消耗するような激しい痛み以外はできるだけ我慢する方が不要な副作用に苦しめられることもありません。
3、ステロイド
ステロイドというと一見特殊な病気にしか使われないように思われます。
しかし、昨今は花粉症をはじめ、食物や金属などあらゆるものに対してアレルギーを示す人が増えてきています。
いわゆるアレルギー疾患が増えています。
アレルギー疾患に使う薬にはステロイド系の薬品が含まれています。
ステロイドというと病院で処方される薬だけかと思われがちですが、実は市販のアレルギー薬に数多く含まれているのです。
ステロイド系の薬は免疫を下げることがよく知られています。
免疫力を高めるために
新型コロナウイルスにかからないためには免疫力を下げない事が大事です。
そのための一つできることは薬に頼らない生活をすることでしょう。
しかしそうはいっても飲まなければならない薬もあります。
できれば、かかりつけの先生と相談して飲まなくていい薬は極力処方してもらわないようにすることです。
そうして生活習慣で改善できる症状は極力自分で治すことでしょう。
最も肝心な生活習慣は睡眠
生活習慣で改善できる最も有効なことは睡眠をよくとることです。
最低7時間、できれば8時間は睡眠をとりたいものです。
そして睡眠でも質の良い眠りが免疫力を向上させます。
質の良い睡眠を取るためには、規則正しい生活、適切な食事、適度な運動が欠かせません。
結局コロナウイルスに感染しないためには昔から言い尽くされた健康法が最も有効であるといえます。
我慢できる症状は薬に頼らない
ちょっとした胃痛、胸焼けですぐに胃薬を飲む。
確かに楽にはなりますが、そのことによって体の免疫が下がっていることをよく認識しておきましょう。
また花粉症、食物アレルギー等で病院にかからず医療機関の処方箋のない買い薬で対処するのもなるべく避けましょう。
医療機関の処方箋により適切な薬を適切な期間飲むことに心がけましょう。
漫然と同じ処方箋をもらって投薬を受けるのではなく、定期的に医師の診察を受けその都度の症状に合った薬を処方してもらうように心がけましょう。
飲まなくてもよい薬はできるだけ飲まないような生活をすることが免疫を下げない生活になります。