やってみなければわからないブログの引っ越し
最近、WPばかりでブログを書いています。
昔シリウスで作った医療関係のサイトをもっと育てたいと思い手を入れようと思ったのですがWordPressに慣れすぎてシリウスになかなか手を出せません。
シリウスはすべてオフラインで完結してからアップロードするのでその辺は気を使わなくてもいいのですが、編集画面がWPに慣れ過ぎたため異常に使いづらく感じます。
思えばWordPressというツールはすごいです。
シリウスには悪いですがWPほど使いやすくしかもオープンソースなツールはありません。
医療関係のサイトは80ページほどあるのですがこの際へ引っ越すことにしました。
医療関係のブログは今でも結構アクセスがあるので各記事のURLはそのままで編集のみWPで行えるようにするのが目的です。
つまり、「サイトへのリンクやgoogleの評価を引き継ぎたい」ということです。
.htaccessを使って訪問者を移転先に誘導するということも考えましたがWPサイトにサイト自体の評価を引き継ぎたくて引っ越しすることにしました。
結局、1週間ほどかかったのですが私もそんなに詳しい方ではないのでできるだけ簡単な方法を模索しました。
データベースの移転とか難しいことはできるだけ避けたいと思います。
シリウスからの引っ越しの条件
シリウスから、WordPressに移転するにはTOPページや記事ページのURLがシリウスと同じになるようにしなければサイトの評価を持ち越すことはできません。
URLが変わってしまえば検索エンジンからは違うページとして扱われますでの内容が同じでも今までの評価はゼロからの出発になります。
あまりに複雑なら「いっそ新しいURLで出直し」ということも考えました。
内容が同じならばすぐ検索エンジンからの評価は追いつくはずだと思ったからです。
しかし、やるだけやってみてできなければそういうことになるだろうということで挑戦してみました。
シリウスからWordPress引っ越しには2種類ある
簡単に言えば難しい方法と簡単な方法です。
それぞでメリットとデメリットがあります。
難しい方法は引っ越し最中もシリウスサイトは一般ユーザからのアクセス可能です。
優しい方法はまずシリウスサイトを削除しますので引っ越しが終わるまで一般ユーザーからのアクセスはできません。
私の場合、それほど慌てなくてもいいかなというサイトなので優しい方法を選択しました。
最初に引っ越しに1週間かかったといいましたが実際に一般ユーザーがアクセスできるまでに要した期間は2日程度でした。
その後いろいろ手を加えて、自分の思うようにWordPressを動かせるようになるまでにほぼ1週間かかったわけです。
簡単な方法でシリウスからWordPressへ引っ越し
1、シリウスサイトのバックアップを取っておく
まずは、シリウスサイトのバックアップをりましょう。
しかしこれは、シリウスをアンインストールしない限り省略してもよいかもしれません。
シリウスはサイトデータがオフラインで保存されているので最終編集したサイトはそのまま残っています。
もし気が変わったら再度シリウスからアップロードすれば元に戻りますのでバックアップの必要もないかもしれません。
しかしここは万が一を考えてやっときましょう。
2、シリウスからMTエクスポートで記事データをエクスポート
ファイルをダブルクリックするとメモ帳で内容が表示されます。
これを上書き保存するわけですが文字コードをUTF-8に指定して上書き保存します。
3、シリウスデータを削除する
FTPソフトでドメイン直下のPublic_htmlの中身を削除します。
4、WordPressをインストールします。
ドメインの直下つまり先ほど内容を削除したPublic_htmlのフォルダにWordPressをインストールします。
こういう時にエックスサーバーは簡単です。
サーバパネルでドメインを指定して簡単インストールをクリックするだけです。
エックスサーバーはレンタルサーバとしては使い勝手は最高でしょう。
他の追随を許しません。
4、パーマリンクを設定する
わざわざ移行する目的はURLをシリウスの時と全く同じにすることですのでこれは重要な作業です。
が、簡単です。
WordPressの設定からパーマリンクの設定をクリックします。
カスタム構造にチェックを入れ/%category%/%postname%.htmlと入力します。
下の文字列をコピペしてください。
5、プラグインをインストールする
以下のプラグインをインストールして有効にしておいてください。
- WP No Category Base (WordPressのパーマリンクからCategoryのスラッグを排除します。)
- Search Regex (後からシリウス独自タグをWordPress用に変換します。)
6、TOPページを移植する
ワードプレスの記事はすべてカテゴリに振り分けられますのでTOPページはWordPressの固定ページで作ります。
画像は後から移動しますのでシリウスの記事をそのままコピーしてWordPressの固定ページ新規製作に貼り付けます。
ペーストする際はビジュアルではなくテキストページで貼り付けてください。
7、記事をインポートする
ツールからインポートを選択します。
Movable TypeとTypePadの今すぐインストールをクリックしてインストールしてください。
ファイル選択ボタンでデスクトップに保存してあったシリウスからエクスポートした.txtfairuwo選択してインポートします。
8、画像の移動
エクスプローラーでCドライブの ACES WEB→SIRIUS→サイト生成先→サイト名(移転元)を開くとimgフォルダがあります。
WordPressのメディアからライブラリ→新規追加→ファイル選択画面で上記のimgフォルダの中の画像すべてを選択します。
そしてそのまますべてアップロードします。
9、シリウス固有タグを変換する
まず、画像へのリンクを変更します。
WordPressでは画像リンク先が以下のようになっています。
https://ドメイン.com/wp-content/uploads/2021/12/画像の名前.jpg
FTPソフトでドメインのpublic_htmlを展開してさらにwp-content/uploads/と展開していくと画像をアップロードした年のフォルダがありさらにその中に月のフォルダがあります。
その中にアップロードした全画像が格納されていますので確認できます。
一方シリウスの画像リンク先の記述は以下のようになっています。
<% pageDepth %>img/画像の名前.jp
インポートした記事には画像のリンク表記がすべてシリウスの独自タグになっていますのでWordPress表記に書き換えます。
それには先ほどインストールしたプラグインのSearch Regexが必要になります。
WordPressのツールからSearch Regexを選択します。
以下の画面で検索にシリウス表記を置換にWordPress表記を入力します。
コピペしても結構ですがWordPress表記の年月はご自分のフォルダを指定してください。
<% pageDepth %>img
https://ドメイン.com/wp-content/uploads/年/月
入力出来たらまずは検索して確認してください。
確認できましたら置換しましょう。
これで画像はすべて表示されます。
あと、リンクに<% pageDepth %>のタグが使われているところをhttps://ドメイン.comに置換します。
先ほどと同じように置換してください。
10、カテゴリを作成する。
シリウスのメイン画面のサイトの構造ツリーでカテゴリのフォルダを右クリックして詳細設定を開きます。
メモ帳などにカテゴリとカテゴリ説明、フォルダ名をカテゴリすべてについてメモしておきます。
WordPressの投稿からカテゴリを開きます。
新規カテゴリ追加でカテゴリをすべて作っていきます。
メモしたカテゴリ名カテゴリの説明を入力してスラッグにフォルダ名を入力します。
新規カテゴリーを追加をクリックするのを忘れないようにしてください。
サブカテゴリの場合は親カテゴリを指定します。
もちろん先に親カテゴリは作っておかなければ入力できません。
最終作業 URLの確認
最後にURLの確認をします。
WordPressからサイトを表示してそれぞれの記事のURLがシリウスサイトと変わっていないか確認します。
サブカテゴリの親カテゴリのスラッグがない場合の対処
サブカテゴリの場合URLに親カテゴリのスラッグがない場合があります。
その場合、WordPressで記事のカテゴリ設定ボックスでカテゴリに親カテゴリと子カテゴリの両方にチェックが入っています。
親カテゴリのチェックを外し子カテゴリだけにチェックを入っているように設定してください。
できれば最後にすべての記事に目を通しリンク切れや、画像、サムネイル画像などを確認してください。
一度シミュレートして十分手順を確認してから一気に作業するとタイムラグが最小限に抑えられ引っ越しできます。