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カズの知恵袋

リョーシンJV錠は膝痛、腰痛、肩こりに本当に効くの?

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各痛みは症状であって病名ではない

最近リョウシンjv錠のテレビCMは目に余ると思っていました。

医薬品というカテゴリでまるでサプリメントの様なCM。

そもそもリョウシンという命名、富山常備薬社の社長が両親の加齢に伴う足腰等の痛みを見かねて親孝行で開発したという取ってつけたような由来。

また誰でも安心して使えるようにと作りました的な良心ともかかっているらしいです。

整形外科のリハビリで勤務していた関係で膝痛、腰痛、肩こり、手足のしびれなどの患者さんにはよく遭遇しました。

しかし、しそれらはあくまで症状であって病名ではないのです。

腰痛一つとっても、腰部の捻挫、筋筋膜性腰痛、椎間板ヘルニア、腰椎圧迫骨折、変形性腰痛症、腰椎すべり症、腰椎分離症、などなど、最悪は前立腺がんなどのがん転移まで多種多様な病名があります。

それをひとくくりにして腰痛にも効く薬とCMして販売するのはいかがなものでしょう。

リョウシンjv錠の成分は

リョウシン以外にも同じような効能を謳って販売している医薬品はいくつかあります。タケダのアリナミンです。こちらはかなりの知名度と歴史があります。

私にも疲労回復といえばアリナミンというイメージが植え付けられています。

さて、いったいこの二つどんな有効成分から作られているのでしょうか。それぞれのサイトから拝借してきました。

 リョウシンjv錠              アリナミンEXプラス

驚きました。全く同じじゃないですか。

つまりこれが完成形であって誰が開発しても最終的にはここへたどり着くという事なのでしょうか。

つまり、薬事法で定められた最大の量がこの値だということなのでしょうか?

今どきサプリメントのマルチビタミンでさえ各社比較すると若干の成分の違いがあります。

それが全く同じとは・・・

それでは成分を一つ一つ見ていきましょう

 フルスルチアミン

これはタケダが開発した独自の成分らしくビタミンB1の誘導体といってビタミンB1の吸収を助ける成分です。

ビタミンB1は糖代謝の重要な役割をするビタミンで不足すると糖からエネルギーを作れず体は疲労します。

特に肉体労働の後の疲労感に効果があります。ビタミンB1は不足しがちなビタミンで特に肉体労働の際には大量のビタミンB1を必要とします。

フルスルチアミンはビタミンB1の吸収を助け不足を防ぐ効力があります。神経機能改善の効果もあります。

 ピリドキシン塩酸塩

いわゆるビタミンB6に分類される化合物でタンパク質からエネルギーを生産するときに必要になります。

 シアノコバラミン

ビタミンB12に分類される物質で作用はヘモグロビンの生成に強くかかわっています。神経痛に効くとされています。

 トコフェロールコハク酸エステルカルシウム

ビタミンEの事です。抗酸化作用が強く体の酸化を防ぎます。いわゆるアンチエイジングのビタミンです。

 パントテン酸カルシウム

ビタミンB5の事です。エネルギー生産に関わる酵素を補助する物質です。

 ガンマーオリザノール

更年期障害などの不定愁訴に効果があるとして医薬品として用いられます。

CMはタケダが的を得ている

こうやって成分を見てみるとエネルギー生産に関わる成分が殆どのようです。いわゆる疲労回復目的でそれにより、肩こりや腰痛などに効果があるとされています。

またフルスルチアミンの末梢神経の機能改善の効果が他の関節痛などに効くとされているのだと思われます。

そのイメージからしてCMの表現はタケダがまだ的を得ていると思います。

医薬品として販売されているという事はどちらも厚生省の厳しい審査をクリアしているという事になります。

という事は認められている効能を超えた表現はしてはいけないことになっています。

リョウシンjv錠とアリナミンEXは第3類医薬品

医薬品には処方箋医薬品一般医薬品があります。病院の処方箋がないと買えないものと薬局で誰でも買えるものです。

一般医薬品には第1類から第3類まであって1から3に向かって販売方法が簡単になっています。

ちなみに第3類は販売時に説明を必要としません。また副作用のリスクも低くほとんどサプリメント並みです。

リョウシンjv錠とアリナミンEXは第3類医薬品です。

医薬品というだけで良く効くぞという印象操作は私は嫌いです。

コスパで買うならならリョーシンJV錠

どちらも全く有効成分の種類も含有量も同じという事は買うならお安い方で決まりですね。

アリナミンEXと同じ成分なら私はリョーシンJV錠を選択します。

とにかくアリナミンはお高いですからね。

それがこんな価格で手に入るなら迷わず買いです。

是非お勧めします。

長期に使わず改善がなければ病院へ行きましょう

冒頭にも書きましたが症状を改善するだけの一般医薬品を使うのもいいですが使用はあくまでも短期にしましょう。

改善が認められない場合は迷わず病院へ行きましょう。

それが自己防衛の最善策です。

2019/12/3 Additional writing

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