エアコンの除湿運転は節電になるのか
うちはパナソニックのスタンダードなエアコンなのですが、最近の電気料金の高騰で少しでも電気代を減らずべく、エアコンを除湿運転に切り替えて運用しています。
果たして、結果はどうなのか?
妻が言うには「実は私は以前から家計節約のために自分がエアコンのスイッチを入れるときは必ず除湿で運転してます」との事。
それでどうなのかと尋ねると、確実に電気料金は安くなっているらしいです。
家計は妻が管理しているので私にはわかるよしもないのですが、それなら自分も冷房をするときは除湿運転でと宣言した次第であります。
と、エアコンのリモコンを手に取ってみると、ふと疑問に思うことがあります。
除湿に切り替えても、液晶に室温設定が消えないのです。
そればかりか、室温を変更できるのです。
除湿モードの運転で湿度を設定できるならまだしも室温の設定をするとは一体どういうことなのでしょうか?
上位機種では除湿運転の方が電気代が高い場合がある。
少し調べてみたのですが、冬に部屋干しした洗濯物を乾かすために除湿運転をする場合など部屋の温度を下げずに除湿できる機種があります。
どういう仕組みかと言いますと一旦外から取り入れた空気を冷やして、水蒸気を結露させ(除湿)湿度を下げた空気にします。
次にその冷えた空気を今度は出口で温めて取り入れた空気の温度と同じ温度にして機外へ放出するという仕組みです。
つまり冷房と暖房を一度に行うわけです。
これは電気を食うでしょうね。
それならば、室温がこれ以上下がらないようにと除湿に設定温度があってもおかしくありません。
しかしうちのエアコンはスタンダードでなので上位機種のような機能はついておりません。
スタンダードエアコンでも除湿が冷房より電気を多く使うことがある。
そこであちこち探しまわりやっと見つけ出した取扱説明書を隅から隅まで読んでみました。
するとスタンダードなうちの機種でも除湿運転で温度が下がらないような運転をすることが分かったのです。
しかし、それは冬に除湿を行うときのことです。
目安となる温度は16℃です。
室内の温度が16℃未満であれば除湿運転をすると若干暖かい風を送り出すようになっています。
そうして室温が16℃以上であればやや冷たい風が出るようです。
冷房と除湿との違い
除湿の場合
設定温度が気になるところですが、除湿の場合、設定温度に近づくまでは冷房運転と同じです。
設定温度に近づくと風量を抑えて弱い風量で除湿し続けます。
冷房の場合
設定温度になると、風が出たり止まったりを繰り返し、その温度をキープするようになります。
本来なら除湿の場合湿度の設定が必要ではないのかとも思いますが、スタンダードでは温度を目安にするのが背いっぱいかもしれません。
除湿と冷房どちらが得か
結局どちらが得なのかという話になりますが、どちらも結局冷房で設定温度に室温を下げるので、それからの動作が問題になります。
除湿は設定温度になっても室内機は弱い風が連続で出ており室外機のコンプレッサーは能力を下げて稼働しています。
一方冷房になると設定温度になると室内機は風を止めたり出したり室外機は能力を上げたり下げたりしているのだと思います。
室外機は昔と違ってインバーターなので停止しなくても回転数を落ちしたりして消費電力を落とせます。
ここからは私の考察なのですが、
除湿の場合、除湿を優先するために設定温度にある程度の幅がありある程度温度が上がってもコンプレッサーの能力は抑えているのではないかと思われます。
一方、冷房の場合は室温優先のため室温にシビアに反応し室温と設定温度との少しのずれでもコンプレッサーは能力を上げてフル回転するのだと思われます。
したがって、同じ設定温度でも除湿の方が電気代が安いということになると結論付けたいと思います。
結論
実際、使用感覚として除湿の方が冷房より柔らかい涼しさ(物足りない)わけでその分電気代も安いと考えられます。
でなければ冷房でも除湿はできるわけであって、わざわざ除湿という選択肢を作る意味がないのではないかと思われます。
結論として、除湿の方が電気代は安いし体にやさしいが、帰宅時や運動後などでは物足りない。
という結論に達しました。