私有地のドブは公的な整備の対象にならない。
国土交通省による下水道整備が全国的に推進され、公害国会前(昭和45年頃)は、8%であった下水処理人口普及率が、平成29年度末には約79%まで普及しました。
しかし、いまだに上の画像のような側溝いわいわゆるドブがまだまだ存在し、生活雑排水をたれ流している風景が散見されます。
実は、私が5年前に引っ越ししてきた裏にもこのドブが存在し4軒ほどの家庭が生活雑排水を垂れ流しています。
生活雑排水とは家庭で生ずる排水のうちトイレ(し尿)を除いたものをいいます。
しかし、何年も掃除がされたことがなくその悪臭がひどくてどぶ側の窓が開けられない状態です。
一度市役所に清掃をお願いに行ったのですが排水路が私有地内にあるので市は関与しないとのことでした。
下水道法によると生活雑排水は下水道に接続しなければならないとなっています。
また、下水道までの水路は管理者が清潔に保つ義務があります。
そういうことでこの側溝を使用している人たちにこの悪臭を改善する義務があるのではないかと自治会に申し立てました。
私有地内の側溝は利用者に清掃の義務がある。
自治体の大部分が使っている側溝などででは、1年に何度か町内活動としてドブさらいを行事として行うことが多いのですが。
自治体のほとんどが下水道に接続しており4軒ほどだけがその水路に生活雑排水を流しているので町内の行事として行うことは無理です。
町内会役員で協議した結果、清掃業者に清掃を委託して費用は使用している4件で折半、町内会から補助を出すということで決定しました。
一か月ほどして町内会長さんから本日、清掃作業がありますと連絡をもらいやっとこの悪臭から解放され思い切り窓を開けることができるとワクワクして作業を見守りました。
とにかく、たまりにたまったヘドロを手作業ですくい上げ地面に積み上げそれを小さなユンボで軽トラに積み込みどこかへ運んで行くという作業でした。
見た目は側溝が深くなった感じだけで、側溝の真っ黒い色は全く変わってない感じです。
長年放置した結果でしょう。
ヘドロを除去しただけでは悪臭は消えない
悪臭はどうなったかといいますと、当日はさすがにヘドロを広げただけ余計に悪臭がひどくなったような気がしました。
3日ほど経っても悪臭は消えず雨が降って洗い流してくれるのを待ってみました。
梅雨時期でしたのですぐ雨は降りましたが一向に悪臭は無くなりません。
ドブさらいは専門業者へ
町内役員の人に聞いてみると側溝の清掃は下水道関係の工事会社でやってもらったとのことでした。
ネットで調べてみるとドブの悪臭対策は専門の業者さんがいて、ドブさらいの後、専門の薬品等で処理して悪臭を取ってくれるらしいです。
ただの下水工事の会社ではそこまでしてくれないでしょう。
こうなったら自分で調べて薬品散布でもしなければ、悪臭で毎日が憂鬱になります。
そこで側溝 悪臭 対策で検索をかけてみました。
そうすると最もわが意を得たりという記事に出会いました。
それが以下のフレーズです。
側溝がドブ臭い(ヘドロ臭い)悪臭対策どうすれば …
行き着いた先はプロの業者さんが使う仮設トイレや側溝などのバイオ消臭剤でした。
プロの業者さんが使うと聞いてすぐにアマゾンで商品を探してみました。
その名もニオワンダー ちょっと安易な命名ですが期待が持てそうです。
先ずは価格です。
もう自治会には頼めそうにないので自腹を切ることになります。
出来れば安い方がいい。
他人の原因なのにこちらが高額な出費をさせられるのも癪です。
アマゾンでの価格は5500円。
まあ、ぎりセーフな価格でしょう。
早速お取り寄せしました。
アッとおどろく消臭効果。
プライムなので翌日には届きました。
早速用法通りにじょうろで散布しました。
驚いたのはその効果です。
これほどの即効性があるとは思いませんでした。1時間ほどするとほとんど臭いは無くなっていました。
持続は10日ほどでなんか匂うかな程度10日してから再度散布しました。
これを数回続けて行けば大元のヘドロは無くなっているので完全に消臭できると思われます。
もちろん永久という訳にはいかないでしょう。
ヘドロ掃除も自治会にお願いして毎年やってもらわなければならないと思っています。
出来れば次回はニオワンダーも自治会の方で購入してもらうように交渉するつもりです。
とにかく、窓を開けることができるようになったのは最大の収穫です。
本当は当たり前の事なんですけどね。
引っ越す際はその周りの水事情なども見分しておくことが大事だということも思い知らされた1件でした