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カズの知恵袋

スマホ首(ストレートネック)は治らない。

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ストレートネックとは

2018年3月の一人一日当たりのスマホを使用する時間は平均3時間7分らしいです。またパソコンをする人は大体一日2時間が平均だと言われています。

スマホやパスコンをするときどうしても人は猫背になってしまいます。

もともと人間の首の骨(頚椎)は7個あり脊椎全体で直立した時にバランスが取れるように胸椎の延長線から約30°から40°の角度で湾曲しています。これを頚椎の前湾といいます。

それが長時間のスマホやパソコンを使う事で猫背の状態が続きその湾曲がまっすぐになった状態が続くことになります。もともと、頚椎の湾曲は直立した時にバランスをとることと同時に運動時、地面からの衝撃が脳に直接伝わらないようにクッションの役割もしているのです。ですから最初の内はスマホなどが終わって姿勢を正すと元の湾曲が再現されるようになっています。

しかし、その状態を何か月、何年と続けているとたとえ1日2時間や3時間であっても頚椎の関節が変形を起こし湾曲が無くなってしまいます。

姿勢を正しても湾曲が戻らなくなってしまうのです。また、さらに進むと前湾はなくなり逆に後ろへ凸となる後湾になってしまう事もあるのです。


ストレートネックは治らない

厳しい言いかたですが基本的に長年ストレートネックを放置しておいた場合、頚椎の椎間関節の変形まで進むと治りません。

治療としては症状を緩和するための対症療法になってしまうのです。

交通事故により頸部捻挫いわゆるムチウチを起こした場合もそれが原因で頚椎の変形を起こした場合ストレートネックになることがありますがこれも同じく治りません。

ストレートネックの症状

頸椎の湾曲が消失してまっすぐになると頸や肩のこりや痛み。腕のしびれ。頭痛などがありますが。まだ可逆的な時期には軽い体操や休息で症状は消失します。

なぜ、頸椎が湾曲してないと困るか。

そもそも脊椎全体(背骨)から考えてみましょう。

そもそも脊椎自体の並びはまっすぐではなく3か所でカーブしているのです。

頸椎では前弯と言って前へ飛び出したカーブになっています。

胸椎では後彎といって後ろへ飛び出したカーブになります。

腰椎では再び前弯となっています。

このカーブは人間が四つ足歩行をしていた時の名残で内臓を支えるために丁度太鼓橋の力学でカーブしているとも言われています。

しかしこの湾曲が適度なクッションになって大事な頭を支えているのは確かです。

では、頸椎の前弯がなくなってしまったらどうなるか。

頸椎は人間が自然に直立して前を向くとき頸椎の前弯によって頭を垂直に支えることができ、筋力を使わずに自然な姿勢が取れます。

しかし、頸椎がまっすぐで湾曲がないと下の画像のように前を向くためには頭を後ろに引く力を要します。

つまり常に上を見上げた状態でないとまっすぐ前を向けないのです。

そのためには頭を後ろに引く筋肉を常に緊張させなければならなくなります。

それにより、その筋肉群の緊張変性(肩の凝り)を起こし、それによりひいては筋肉の痛みや頭痛、腕のしびれを引き起こしてしまう結果になります。

ストレートネックの治療

1、まずは、原因を取り除くことが一番の治療になります。

つまりスマホうやパソコンをするときの姿勢を矯正するかもしくは思い切ってやめてしまうかです。

スマホやパソコンの本体が目線より下にありますのでどうしても猫背になりうつむいた状態つまり頚椎が伸びた状態になってしまいます。

ですから、対策としては高めの机にスマホやパソコンを置いて目線がの高さで操作することです。

原因を取り除いても症状が治まらない場合は、すでに不可逆の状態が疑われます。

2、ストレッチや体操などで筋肉の緩めてみましょう。

頸部はデリケートな部分です。ストレッチなどをする場合は動作はゆっくりと決して急激に動かさないようにしてください。

youtubeを見ると様々なストレッチや運動方が出てきますが頸部は個人差がありますの無理のない運動を選んで真似をしてみてください。

「これはきついな」と思われたら決してマネしないようにしましょう。

3、枕を変えてみましょう。

この頃はストレートネック用の枕などが結構売られています。

朝までその枕が頚椎に良い位置にあるかといえば少々疑問もありますが、寝入りばなの1~2時間だけでもその枕を使用することによって頚椎にけん引力がかかって症状の緩和に役立ちます。

4、整形外科を受診しましょう。

それでも症状が治まらない時は頚椎の軟骨や靭帯、また骨自体に何らかの変形や変性が起きている可能性が疑われます。

特に手にしびれ感が出ている人は整形外科を受診しましょう。

整体院などではなく整形外科でレントゲン、CT、あるいはMRIなどで検査してもらいましょう。

客観的で視覚化された証拠をもって正確に診断してもらえば安心です。

ストレートネックだけでなく、変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、など別の原因が見つかるかもしれません。

それによって根拠のある治療が可能になるのです。

5、頚椎間歇けん引が最良の治療

私が病院のリハビリ勤めをしていたころ、頚椎の治療で一番効果が感じられたのは頸椎間歇けん引です。

私を指導していただいていた整形外科のドクターは頸椎けん引が頸の治療の基本で最も効果が望めると教えていただきました。

顎を包み込むような装具で上方に頭を持ち上げ頚椎をけん引する機械です。

頸椎けん引療法は意外と古く今の様なハイテク機械が出現する以前から手動式で頚椎をけん引する治療器具がありました。

私が使っていたのは下の様な機械です。

頚椎は7つありその病変部位によって最良のけん引角度があります。

現在、最新の機械はけん引角度を自動で調整できるものがありますが私がやっていたころは手動でけん引角度を調整しました。

引っ張る力は7kg~20kgで時間は15分が最適とされています。

入院患者さんはもっと軽い力で寝たまま持続けん引という手法を取ることもあります。

通院患者さんは間歇けん引といい引っ張るのと休止するのを交互に行う治療機のプログラムになっています。

そもそもけん引はなぜ良いかというと

〇けん引することによって頭を支えるという筋肉の仕事をなくせる。

〇その筋肉の緊張を緩和する。

〇関節の靭帯などに対してのマッサージの効果がある。

〇関節にかかる圧力をなくし椎間を広げ血液循環を増加させる。

という効果で単なる首、肩の手によるマッサージよりも各減の効果が望めます。
しかしひとつ難があるとすれば通院しなければならないということです。

自宅で頸椎けん引ができる

最近タオルを使った自己けん引が流行っているようですが。

Xjapanのヒデは自殺したとされていますが実は演奏で首を激しく振るので頚椎が悪くタオルなどを使って自分で頸椎けん引をしていたようです。

それがある夜、酔ったままドアノブにタオルを引っ掛け頚椎けん引をしていて誤って首をつってしまったのが真相のようです。

何とか自宅で安全な頸椎けん引ができないかと探したらありました。ご紹介しておきます






探せばまだありそうですが手ごろなものを選んでみました。

頚椎牽引はまっすぐ上に引っ張るのではありません。ストレートアームの様な頚椎の真ん中の治療の場合は垂線より15°~30°の角度をつけてけん引しなければなりません。

つまり上前方から引っ張られる感じになります。その意味では少々お高くなりますが右から2番目が最適かと思われます。

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