サプリメントで死亡率が上がる
もともとサプリメントは効果に関して医学界からは厳しい評価を受けています。
確かに効果に関してどう考えてもおかしいと思われるサプリメントも多く販売されています。
しかし、先日医学系ホームページを閲覧していたところ衝撃的な文章を見つけました。
衝撃的というのはもともと私がサプリメントを非常に多用していたからです。
というのも飲酒癖がありまして体に悪いと思いつつ飲酒するためその償いとでも言いましょうかサプリメントでそれを補おうという浅はかな考えからです。
その衝撃的な文章とは
鉄サプリメントで死亡リスク2倍、マルチビタミンも
亜鉛や銅でもリスク増
というものです。
その記事の内容を引用してみます
果たしてこれを鵜呑みにしていいものなのか。
サプリメントはすべて悪なのか、という疑問の立場からネットに流れている論文等から検証していきたいと思います。
マルチビタミン悪説への反証
まずはオーソモレキュラー医学ニュースからRobertG. Smith,PhD氏の論文
「おばあちゃんが毎日飲んでいるマルチビタミンを危ないと信じ込ませる医学研究ってなに?」
から見てみましょう。
氏は「マルチビタミンによる高齢女性の死亡率増加の研究発表について研究の方法と有意性には、いくつかの問題がある」としています。
この研究結果を詳しく読んだ結果、研究手段がアンケート形式で行われたものであり、また被験者の内マルチビタミン剤を摂っていたグループで、全死亡率がわずかに(1%)高くなっていただけであった。これは微少な影響であり、偶然起き得る範囲を大きく上回るものではない。このような微少な影響から一般論を述べるのは科学的ではない。
としています。またこの研究発表では研究ではビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、およびカルシウムとマグネシウムのサプリメント摂取について、死亡リスク低下との関連が見られると報告しているにも関わらず不利な結果を優先しており、有利な結果については強調していないと結果ありきの発表であるともしています。
また被験者の中には被験者の中には、喫煙者(~15%)や、喫煙経験者(~35%)、飲酒者(~45%)、高血圧者(~40%)もおりそれらの考慮についての調整が研究結果に悪影響をもたらしたとしています。
詳しくはこちらのリンクからお読みください。↓
おばあちゃんが毎日飲んでいるマルチビタミンを危ないと信じ込ませる医学研究ってなに?
サプリメント否定派は医師
甲子園栗木皮膚科の院長栗木安弘先生のブログではサプリメント否定派には医師が多いと氏のブログで主張されています。
医師がサプリメントを嫌う理由として次のものが挙げられます。
保険適応の薬が一番よく効く
それはそうかもしれません。
サプリメントはいわば商売敵みたいなものですから。
サプリメントはどこも同じで効かない。
科学的根拠がない。
胃や肝臓に負担がかかる。過敏症になる。
乱暴な偏見ともいえる理由が列挙されています。
食事で栄養素を取ることが一番である。
野菜一つとっても30年前と現在では野菜の栄養価は完全に落ちている現状です。
厚生省も足りない栄養素はサプリメントの摂取を推奨しています。
そのために特定保健用食品などの保健用機能食品という認証制度があります。
サプリメントは過信してはいけない
サプリメントはあくまで薬ではないので体調に不安がある時はまずは医師の診察を受けることが先決です。
そのあと、サプリメントで整う症状であればサプリメントを摂るべきであって。
投薬を受けたらまずは薬で治療することが大事です。
そして、薬もサプリメントも常用するべきではないと思われます。
体調が戻ればやめる。
だらだらと続けないことが肝要です。
体に入れるものは慎重になるべきです。
安全を保障されていても継続してどんな副作用があるかもしれません。
食物による栄養素の摂取が一番と言われますが、昨今魚でさえ化学物質に汚染され食物によって毒物を蓄積させられる羽目になりかねません。
サプリメントを頭からに否定するのではなく、サプリメントを選ぶという姿勢こそ大事ではないかと思います。