LENOVOのデスクトップが有線LANを認識しない
LENOVOのH3シリーズのH330デスクトップPCです。
2014年購入、当時としてはCore i5-2310が入っているということで先進的なデスクトップでした。
64bitタイプです。とても使い勝手が良く、安定していましたので主に動画編集に使っていました。
ところが、昨年あたりから有線LANが繋がらなくなりました。
繋がることは繋がるのですが、一回の立ち上げではほとんど繋がることがなく、
再起動してやっと繋がるのです。
しかし再起動すれば必ず繋がります。
まあ、あまりヘビーユースのマシンではないので、使う時には少々不便ながら再起動して使っていたような次第です。
時には再起動がめんどくさくて起動直後10秒後ぐらいに電源ボタン長押しして強制終了させもう一度立ち上げるという禁断の技もやっていました。
しかしそれでも二回目は必ずLANは繋がるのです。
イーサネットのデバイスがない。
一度、一回目の立ち上げでLANが繋がらない状態でネットワークと共有センターからアダプターの設定の変更を確認してみました。
するとイーサネットの項目がないのです。
有線LANを認識していないのです。
ということはハードの故障に違いないと思ってしまいました。
LENOVOが立ち上がらなくなってしまった。
強制終了を続けたせいかある日電源を入れてもLENOVOのロゴが一瞬映るだけで全く立ち上がらなくなってしまいました。
つまり画面が真っ暗なままカーソルも現れません。
「とうとうH330もおしまいかぁ」と正直その時は廃棄を考えました。
幸いこんなこともあろうかと大事なデータはほかのPCに移動させておきました。
廃棄するならとことん弄ってやろうとモニターとキーボードマウス以外は取り外しいろいろ試してみました。
LENOVOのロゴが一瞬でも表示されるということはBIOSは表示できるかもしれないと思い、起動時にファンクションキーを押してみることにしました。
ところがLENOVOのBIOSファンクションキーが思い出せません。
そこでとりあえずF10から試してみることにしました。
PC-doctorを呼び出す。
電源が切れた状態から電源投入、続けてF10キーを連打!
筐体の方からピピピーと発信音が聞こえしばらくすると画面が立ち上がりました。
どうやら、BIOSではないようです。
左上にLENOVOのロゴが見えるのでLENOVOの独自のプログラムのようです。
ロゴの下にDiagnosticsとあります。辞書では「診断」という意味のようです。
また続いてpowered by PC-doctor(R)とあります。
PC-doctorとはハードウェア上の問題点がないか診断を行うソフトウェアの事のようです。
つまり搭載しているPC-doctorによる診断の画面ということです。
つまりこの画面からPCの不具合を診断してくれるようです。
もっと詳しくみてみましょう。
選択できるものは次の4つです。
1、システム
2、CPU
3、メモリー
4、ドライブ
システムを選ぶとCPU→メモリー→HDDと順番に自動で診断してくれます。
2~はそれぞれ単発での診断になります。
ということでシステムですべて診断してみることにしました。
操作はキーボードの上下ボタンとエンターボタンもしくはファンクションキーで直接選択できます。
マウスは使えません。
システムを選んでエンターするとCPUから順番に診断していき異常がなければ ✔ Passed のチェックが入ります。
エラーがあれば自動的に修復してくれる
画面は残っていませんが最初に診断した時はHDDの最初にエラーが見つかり即座に自動で修復してくれました。
HDDが250Gバイトですが診断終了まで30分ほどかかりました。
結局エラーはHDDの冒頭部分だけで「エラーが見つかり修理が完了した」というメッセージとともに診断は終わりました。
escボタンで起動に戻ります。
有線LANは繋がった状態でwindow10が起動しました。
確認のためもう一度シャットダウンして1時間ほどしてから立ち上げてみるとなんとLANは最初から繋がった状態で認識されています。
廃棄処分しようとしていたデスクトップパソコンが見事復活しました。
電源キー投入後「F10キー」連打
レノボだけだと思いますがこんな隠されたプログラムが用意されていたのはあり難い驚きでした。
レノボをお使いの方で作動が不安定、故障かな?と思ったら電源投入→F10連打でPC-doctorを呼び出してみましょう。