ズバリ経費を公開します。
合計 7,788,245円
今までご紹介した中に諸経費という項目がありませんでしたのでご説明します。
工事関係について、私の地域では工事中には儀礼として10時と15時の休憩時間にお茶やお菓子を出す習慣があります。
また、工事終了後に現場監督さんを通じて商品券などを関係者さんに寸志としてお渡しする習慣もあります。
そういうのをまとめて諸経費として計上しています。
内装工事
まずは、工事業者さんを3社は当たってみましょう。
私の場合、家自体を建ててもらった工事業者さんがあったのでそこにお願いしました。
家を建築する際に、数社で見積もった金額で一番良心的な見積もりを出してもらった会社です。
しかもスケルトン部分の建築もやったわけですから、内情をよく知っています。
また建築当時の設計図もあり、それ以外の会社は考えられませんでした。
先ず、打ち合わせして、大体の構造を話し合いました。そして見積もりが出ます。
第一回見積もり。
6,633,000円
予算は400万円を予定していました。
とても調整できるような見積もりではありません。
まず、見積もりを精査するところから始まりです。
見積もりの大きな項目は以下の4つです。
〇建築工事
〇電気設備工事
〇給排水、ガス工事
〇諸経費
建築工事の見直し
建築工事は内装ですから、一見削るところはないように思われます。
削れるところはやはり、材質の面でしょう。
最初の相談段階で素人の理想を話しておいたのが原因なのか、項目の中にバカ高い材料が散見できました。
例えば床材。「木調の床材タイルがいいなぁ」などと話していたものだからそれなりのものが選ばれていました。
木彫タイル 金額510,400円也
これを室外用木調フロアシートに変更したら
金額123,200円也
また、厨房の壁はステンレスを貼るものだと思い込んでいたためステンレスを一面に貼ってもらうよう話し合いで言っていたため、そのように見積もりが出ていました。
これがステンレス版 金額268,140円
これを、不燃性化粧板に変えて56,100円
4回の見積もりで最終見積もりはの築工事費はマイナス60万円
電気設備工事の見直し
見積もりで一番削れるのがここでしょう。
電気設備は工事は設備の購入代金が定価の7~8掛けで、工事業者さんの儲けどころでもあります。
ここをいじると、建築業者さん特に電気工事業者さんに嫌がられます。
しかし無い袖は振れないということで、とにかく照明器具はすべて自前で賄うことにしました。
名目は照明にこだわりがあるということで・・・。
しかし照明器具の取り付け場所や配線の調整などで制約されるところが出てきます。
それはプロでないとできない仕事です。我々素人ではできないことです。
しかし我々素人でもできる方法がありました。
ダクトレール方式です。詳しいことは下の記事でご覧ください。
照明の次は空調です。
換気設備は見直すところがありません。
一番大きな節約は空調です。
つまり」エアコンです。
エアコンややりようによっては見積もりの半分にまで抑えられます。
つまりエアコン工事自体、見積もりから外してもらいます。
詳しいことはしたの記事を参考にしてください。
結局電気工事では173,0810円→445,260円にまで抑えられました。
もちろん空調は自前ですが空調だけに絞って言いますと、88万円→46万円になりました。
結局内装工事全体での予算400万円に近づけたかといいますと最終的には以下のような見積もりまで落としました。
6,588,000円→4,168,800円(税込み)
まあ、想定内の金額です。
予算を使い切ってはいけない理由
当初開業予算を900万円用意していました。実は母が、開業祝にと100万円を寄付してくれましたので実質1000万円の予算になりました。
開業にこぎつけるまで7,788,245円かかってしまいました。できれば700万円以下に抑えたかったのですが。
運転資金を用意していますか?
カフェは開業してしまえば後、予算は要らないとお思いですか?
とんでもありません、カフェは毎月運転資金が必要になります。
運転資金には次のようなものがあります。
1、家賃
2、人件費
3、水道光熱費
4、広告宣伝費
5、材料仕入れ代金
6、リース代金
他
運転資金を少なくするために、自宅を使い、夫婦二人で切り盛りし、リースでなく買い取りにしたわけです。
開業してからすぐどんどんお客が来ることはまずありません。
まず、は赤字の状態がしばらく続きます。黒字に転換するのは少なくとも6か月ほどかかるでしょう。
その半年間の運転資金に予算を分けておかなければすぐ立ち行かなくなります。
予算の残が約200万円6ヶ月で割ると月30万円ちょっとです。
実際、開業後1年を過ぎましたが何とかやってこれました。
次第にお客様も増えてきて、タウン情報誌などに取り上げられたりして今のところ成功しているカフェの一つだと思います。
実は開業前にも資金が必要だった
開業するまでに家内に調理師免許を取らせ自分でも調理の教室に通ったりしました。
退職金はその間の生活費などに使い果たしました。
転職するには大変な作業が伴います。相当なモチベーションとパワーが必要です。
これから開業される方にこのブログが少しでも役に立てばうれしいです。