喫茶店のフワフワかき氷の作り方
当店は冬場は焼きプリン夏場はかき氷と季節メニューを設けています。焼きプリンは卵を使うだけに気温に敏感で暑い夏では品質の保持に気を使います。
そこで6月になるとかき氷に季節メニューを変更します。
当店のかき氷はめっちゃフワフワで結構人気があります。
メニューとしてはチョコミント・抹茶小倉・イチゴミルクの3種です。
中には1週間連続で食べてくれたお客様もおられました。
業務用のマシンを使うので本当にフワフワになります。
お店によっては何処の店にでもあるキューブアイスメーカーのキューブアイスを使って作るところもありますが、当店はブロック氷を使います。
ブロック氷のメリットは浄水器の水を使えるところです。キューブアイスは水道水に直結のマシンで作られるのでどうしても塩素系の雑味が出てしまいます。
また、キューブアイスのかき氷機と違って削り刃の位置も見ながら微妙に調節できます。
それにブロックだと氷が切れずにフワフワにつながって出てくるので本当に綿あめの様な食感のかき氷ができます。
家庭用でもお店のかき氷が作れます。
家庭用のかき氷機でもお店と同じようにフワフワのかき氷が再現できます。
家庭用のかき氷機もキューブアイスを使うタイプのものと専用の製氷カップで作ったブロック氷を使うものがあります。
もちろん、ブロック氷の物を選びましょう。できれば削り刃の調節があれば最高です。
シロップは市販のもので十分です。削り中に2~3回に分けてけかけるとおいしく食べられます。
コツは氷の温度と凍らせる時間
最後にプロの技というかレシピをお教えします。
さて、氷って温度は何度でしょう?
0度?
0度は氷点で水が凍り始める温度です
家庭の一般的な冷凍庫で製氷カップを使い製氷するとだいたいマイナス18度ほどの氷になります。
また家庭用冷蔵庫の冷凍室で凍らすと水は一気に凍って微細な気泡や不純物を閉じ込めてしまいます。
不純物が入った水で作った氷は溶けやすくなります。
フワフワのかき氷とは溶けにくい氷で作ったかき氷の事なのです。
薄く削っても溶けにくいからフワフワなのです。
またマイナス18度という氷自体、削った時にフワフワになりにくい性質を持っています。
ゆっくりと凍らせた氷は不純物が凍る過程で飛んでしまい氷の分子が密集していて解けにくいのです。
私のところは氷専用のストッカーがあり、低温でゆっくり凍らすことができます。使う時には少し冷蔵庫に寝かして-3度ほどの氷にします。
氷の温度は非接触温度計を使います。これを使うと一発で氷の温度が分かります。
不純物が少ない氷は解けにくくフワフワのかき氷になる。
という事は一気に凍らせても、もともと不純物のない水を使えばいいという事になります。
家庭でフワフワのかき氷を作るためには浄水器の水を使うか一旦沸騰させて冷ました水を使うとうまくできるでしょう。
またで家庭用冷凍庫で、できるだけゆっくり凍らせるためには製氷カップをプチプチでくるんで凍らすとゆっくりと氷ができます。
フワフワかき氷の作り方まとめ
1、製氷カップのついた家庭用かき氷機を選ぶ。
2、水は浄水器の水か湯冷ましを使う。
3、凍らす時にはカップをプチプチでくるむ。
4、作る前に氷を30分ほど冷蔵庫で寝かせる
これで、カフェのかき氷が自宅で作れます。お試しあれ。