ある日引き出しの整理をしていて奥の方から昔、DVDレコーダーで録画した番組のDVDがから出てきました。
表面には一切記録がなく一体何を録画したものなのかもわからず。
とりあえずプレーヤーに差し込んで再生してみました。
ところが、プレーヤーはジージーとピックアップレンズの動く音はするのですが、一向にメニュー画面が出てきません。
4、5回挿入をやり直しても全く変化なしです。
そこでの表面を観察してみました。
机の中にむき出しで入れていたためでしょうか表面には細かい擦り傷がいっぱいあります。
ぱっと見ではわかりません。
斜めに透かして見るとようやくわかるぐらいの浅い傷です。
こんな傷でもDVDは再生できないのか、と思うほどです。
再生できないDVDは捨ててしまえばいいのですが、何が録画されているのか気になります。
捨てるにしても中身を確認してからという思いはだれしもそうだと思います。
DVDリペアキット
DVDのキズを修理できるというものがアマゾンで数点販売されています。
商品のコンセプトを見てみると、薬剤で傷を埋めるものと、傷の表面を削って傷をなくするものの二つあるようです。
しかも安価なものは研磨剤を使って手動でDVD表面を研磨するようです。
そこでふと思ったのは、自家用車のヘッドライトのカバーの黄ばみやくすみを取るヘッドライトプラスティックカバー磨き
でヘッドライトカバーを磨いたときかえって傷つかないか心配だったのに磨き終わったら新品のようにツルツルで新品のようになったのを思い出しました。
車に積んであったので早速取ってきて、ダメもとでDVDの記録面を研磨してみることにしました。
まず、研磨剤一般に言えることですが容器を十分に振って中身を均一にすることが大事です。
これは結構忘れがちなことですので注意しましょう。
溶剤だけで研磨成分が出なく効果がなかったということになりかねません。
画像のような手順で適量を盤面に滴下します。
付属していた布は車に使っていますのでここはティッシュペーパーで磨くことにしました。
DVDが認識されないということはまずDVDの再生情報が読み込まれていません。
DVDは全体の目次的な情報が最初に読み込まれす。
構造からその情報ファイルはDVDの内側のトラックから順番に記録されていますのでとりあえず認識させるためには内側を特に丁寧にクリーニングします。
研磨は輪を描くように
研磨するときの注意としては上の画像のようにくるくると輪を描くように磨いていきます。
トラックの走行に沿った方向への動きはかえってエラーを生じる結果となります。
DVDは中心に向かって、つまりトラックの走行に対して垂直のキズには強いのですがトラックに沿った傷には弱くエラーが出てしまいます。
磨く動作は円を描くようにつまりトラックの方向に沿わない動きの連続が大切です。
大体5分ぐらい磨いてみましょう。
5分ほどで認識されるようになった。
焦らずに一定の力で5分ほど磨いてください。目安としては研磨剤の白い液体が透明になって盤面がきれいに見えてくるまでです。
最後に新しいティッシュまたはマイクロファイバーなどの布で仕上げふき取りをします。
その場合も中心から外側に向かって拭くようにしましょう。
とりあえず、これが一回目の作業です。
というのもDVDの回復作業はそう簡単にいくものではありません。
ここまで来たら一度、プレーヤーにかけてみましょう。
作業前はDVDを挿入してもプレーヤーのヘッドを動かすギアが行ったり来たりしてジー、ジーという音が延々として全く再生されませんでした。
さて今回は挿入後少しして見事メニュー画面が出現しました。
ここで何のDVDであるか判明したわけですが結構貴重なTV番組を録画したもので廃棄するには惜しい内容のものでした。。
続けて視聴しているとある時点でフリーズしてしまいました。
プレーヤーの電源ボタンも受け付けません。
とりあえず、プレーヤーを再起動し、DVDを取り出しました。
何とか、完全再生できるようにしたいと思います。
5回は覚悟しましょう。
最初は優しくやっていましたが、フリーズが続くことでだんだん手荒くなって、力いっぱい磨くようになってきました。
それが良かったのか運なのか5回目には全くフリーズせず最後まで鑑賞できるようになりました。
DVDプレーヤー自体少々のエラーは無視して再生できるようになっているらしく、厳密に元通りに復元されなくても鑑賞するまで回復させるのは結構簡単なようです。