飲食店も他人ごとではない
各地で新年会などの集会が自粛される中、飲食店も不特定多数が集まる場所なので今後の成り行き次第では厳しい対応を迫られそうです。
しかも飲食店に限ってはスーパーやデパートなどと違ってマスクを外さなければ成り立たない場所です。
少なくともテーブルのアルコール除菌は必須だといえます。
できれば閉店後ではなくその都度アルコールスプレーをテーブルに吹き付け丁寧に拭いて消毒していますというアピールをお客様にするべきでしょう。
入店が自動ドアでない場合は入り口のドアノブにもそういうアピールが必要です。
また、スーパーなどでも入口にアルコールスプレーを置いて入店者が自由に消毒できるようにコーナーを設ける必要もあるかと思われます。
しかし、そんなに大量のアルコールは手に入らない。テーブルに吹きかけるなんて、手指消毒だけでも消毒用アルコールが足らない。
現在の状況ではそんな飲食店の方が多いのではないでしょうか。
新型コロナウイルスには次亜塩素酸ナトリウムが効く
塩素系の漂白剤のことで厚生省の医療機関向けホームページに医療機関で勤務する者の新型コロナウイルスの対処とっして次のように書かれています。
手指、皮ふは消毒用エタノールで消毒し、器具等物体の表面は次亜塩素酸ナトリウムで消毒することが有効である。
とされています。
次亜塩素酸は一般に漂白剤として使われています。
例えば花王のキッチンハイターは次亜塩素酸ナトリウムを中心に界面活性剤や水酸化ナトリウムなどを添加してあります。
本キッチンハイターを約100倍に薄めた(5Lの水に付属キャップ2杯)水をテーブルにスプレーしても除菌できます。
キッチンハイターはどうしても塩素のにおいがしばらく残りますので業務には差支えがあるかもしれません。
次亜塩素酸水という選択
一定濃度の塩水を電気分解してできる次亜塩素酸を主成分とする水で抗ウイルス性があり即効性です。
しかも、元が食塩と水だけなので安全性は非常に高く食品添加物としても認められています。
これらのうちPhが5.0~6.5の微酸性次亜塩素酸水が塩素濃度がより安全性が高く殺菌効果にすぐれています。
ところがこの微酸性次亜塩素酸水が結構なお値段になっています。
そのうえ次亜塩素酸水は有効期限があり長期保存はできないようになっています。
そこで、この微酸性次亜塩素酸水を自宅で簡単に作れるアイテムがあるのを見つけました。
ランニングコストは水と食塩とわずかな電気だけですのでコスパは最高だと思われます。手指消毒にも使えます。(手荒れする場合は中止)
空間除菌という考え方
いくらテーブルやドアノブを除菌しても人がいる限りウイルスも存在する可能性が否定できません。
空中に存在する飛沫などに対しては空間除菌で対抗します。
次亜塩素酸水を超音波式加湿器の水に混ぜて部屋中に噴霧しようという考え方です。
実際、次亜塩素酸水と抱き合わせで超音波加湿器を販売している業者もあります。
加熱式加湿器は使えません。
この場合次亜塩素酸水の濃度は20ppm程度がいいといわれています。
上記の生成器で作られた次亜塩素酸水は1200ppmですので。60倍ほどに薄めて使うことになります。
ウイルス対策していることをアピールする
このほか、空気清浄機でウイルスに有効なものを使っても効果があるでしょう。
しかしこういうものは効果があるのかないのか証明ができません。
コロナウイルスは目に見えませんから。
とりあえずはその店のスタッフが感染しなければウイルス対策ができている証明になりますが。
店としてはウイルス対策していることをアピールする必要もあるでしょう。
当店は次亜塩素酸水の蒸散器により空間除菌しております。
などのポスターを機器のそばに貼っておくといいでしょう。
ただ新型コロナウイルスとか新型肺炎などという生々しい実名を表示するのはお客様に不安感を与えかねませんので使わない方が無難です。
テーブルの消毒のタイミング
お客様が帰ったすぐ後にテーブルにスプレーしてはいかにも帰ったお客様がウイルスを持っていたような印象を与えかねません。
できれば、間を開けて除菌しましょう。
もしくはお客様が席に着いたら「時節柄除菌しますね」と一声かけてテーブルに軽くスプレーして拭くぐらいがいいかもしれませんね。