血尿のタイミングが特徴的だった。
おそらく採尿されるだろうと出がけにOSR(経口補水液)をコンビニで買って一気飲みしてきました。
十分尿意はありました。
トイレで採尿やはり真っ赤な尿です。
適量を採ってもまだ尿意はあったのでコップをよけて後は便器に排尿しました。
するとどうでしょう真っ赤だった尿が次第に透明になってきたではありませんか。
家では気が動転して気が付かなかったのですがそういえば家で排尿した時も尿の最後の方は赤色が透明に近くなっていたような記憶があります。
真っ赤な血液が出るので相当出血しているのだと思われましたが、途中から透明になるということはなんか違うぞ。
膀胱がんではないのではという淡い期待と希望が見えてきました。
1時間ほど順番待ちをしてようやく診察。
若いドクターでした。
そこで、排尿の際、最初だけ鮮血が出るが途中から透明になることを伝えました。
すると先生は何か思い当たることでもあるのか軽くうなずき採尿結果に目を通しました。
採尿結果を見てとりあえずレントゲンを撮ってきて下さいとの事で長時間待った甲斐もなくあっさりレントゲン室へ行くことになりました。
レントゲン撮影後30分ほどの待ち時間があり、いよいよ名前が呼ばれました。
さあ、死刑宣告の時間でしょうか。
「先生の最初の言葉が精液に血が混じることがありませんか?」
そういえば最近ではないですが思い当たることがあったのでその旨を伝えました。
すると先生は私がかなり心配しているのを見越したのか
「重大な病気ではありませんよ。安心していいです。」
私は目の前が急に明るく開けた感じと、なんとも言えない安堵感を覚えたものでした。
先生はレントゲンフィルムを見せながら生死を睾丸から尿道に送り出す輸精管というものがあるのですがそれが石灰化して出血しているようですね。
自転車が、災いしていた。
「自転車によく乗られますか?」
そう聞かれて思い当たることがありました。
私は血糖値が高い方なので1日に1時間はエアロバイクを漕いで有酸素運動をしているのです。
先生はレントゲンを見せながら、その中心付近にとりわけ白く映っている管状の映像を指さしながら
「ここが石灰化している部分です。おそらく自転車のサドルで刺激されて出血したのかもしれませんね。
治療としては何もありません。ただ出血が自然に止まるのを待つだけです」
との事でした。
「明日も出血が続くようでしたらまた来院してください」
拍子抜けの診断結果でした。
当時のレントゲン写真は入手できないので記憶から解剖図の方で石灰化していた付近を示します。
確か解剖図の赤丸のあたりで白い管が写っていたように思います。
レントゲンは正面画像でしたが自分の記憶している画像を側面に変換してみました。
病名は輸精管の石灰化
病名は現象そのままの名前です。
糖尿病患者に多く見られるということでこれも思い当たります。
治療としては何もないようですが進行の予防としては血糖値の管理が大事だと言われました。
ちなみに帰宅後トイレに行って放尿した際はほとんど透明な尿でした。
朝から大騒ぎの1日ではなはだ疲れました。