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知らないと大損害、ホームエレベーターの選び方

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この記事の目次

結論!ホームエレベーターはトラクション式にしろ

結論から書きましたがその理由は読んでいただくとわかります。

高齢化社会の必需品ホームエレベーター

私の自宅は店舗併用住宅で1階がすべて店舗の3階建てになります、実質、住居は2階3階になります。膝の悪いが母がいますので新築時からホームエレベーターは必須でした。

見積もりでは347万円で機種とか選択の余地はなかったように思います。ただ、ドア部分のデザインと色、エレベーター内の床と壁の色だけが選択できました。

今にして思えばエレベーターについて、もっと勉強してこちらから指定して取り付ければよかったと思います。

 ホームエレベーターの種類

そもそもホームエレベーターにもいろいろ種類があります。種類というのは上下する仕組みの事です。

まずは、ロープ式と油圧式です。

ロープ式はだれでも想像ができるようなエレベーター室をロープで吊り下げるものです。特徴としては5階建てのような高い家屋でも取り付け可能です。

油圧式は下からジャッキでエレベータ室を押し上げるもので最大が約7mが限度です。7mといえば3階くらいまででしょうか。

次に、ロープ式は二種類に分かれます。

トラクション式と巻胴式です。下の画像になります。

トラクション式は巻き上げ機が上にありウエイトとエレベーター室を天秤のように上げ下ろしします。

エレベータ室の重量をそのまま持ち上げるわけではないので、巻き上げ機の出力も大きくなく電気代は巻胴式に比べて安いでしょう。

一方、巻胴式は巻き上げ機が下にあり(地下)最上階の上の滑車を使ってエレベーター室をひきあげるので大きなパワーが要ります。電気代もトラクション式より多くかかるでしょう。

とはいっても一日に何十回も往復するわけではないので電気代は心配いりません。

ちなみに私の家のはパナソニックの巻胴式のエレベーターです。

 問題は動力機が地下にあること

どれを選んでも後悔するような要素はないように思われます。

しかし、油圧式エレベーターしにろ巻胴式エレベーターにしても問題は動力や制御部分がほぼ地下にあるという事です。

地下にある事がなぜ悪いのでしょうか?

何事もない平穏な日々なら何ら差支えはありません。

しかし地球温暖化による、昨今の台風や線状降水帯による常軌を逸した降水量。

 

テレビでは冠水した道路、床上浸水した家屋の映像が頻繁に流れます。

地下にあるエレベーターの動力機や制御盤などは容易に浸水するでしょう。

 水害によるエレベーターの故障は保守契約で保障されない

ホームエレベーターはほとんど保守契約しています。年に1回点検して不具合があれば無料で修理してくれます。

しかし、災害や雨漏りにより浸水した場合は保守契約は対象外となります。

もし動力制御部分が水没すると修理費は100万円 近くになります。

火災保険の水災特約に入っていれば修理費は賄えることもあります。

しかし、火災保険の水災特約は地上面から45cm以上の水没でないと補償対象外になります。

エレベーターの動力制御部分が地下になると道路が冠水しただけでも水没しかねません。

実際にあったエレベーターのトラブル

1昨年になりますが台風の直撃を受け相当な雨が降りました。

幸い道路が冠水するという事もなく家も新しいので安心しておりました。

しかし翌日朝、母が内線電話でエレベーターが動かないと連絡してきました。

慌てて3階に上がるとエレベータの室内灯はついてドアは開くのですが、制御ボタンが効かずボタンの横の警告灯になにやら警告文が出ています。

どのボタンを押しても全く反応しません。

そこでエレベーター備え付けの保守会社への直結電話から連絡すると、現在昨日の台風の影響で電話が鳴りっぱなしの状態なので伺うのは午後になるとの事でした。

午後になり保守の人が来て一回のエレベーター室を開けるとなんと地下のエレベータ―動力部分が1cmほど冠水してるではないですか。

保守の人の話では動力部分は少しでも冠水するとエレベーターを最上階に固定するように出来ているとの事でした。

動力室を調べてみるとどうやら壁からの雨漏りが原因のようです。

保守の人が湿式掃除機で排水してくれている間に工務店に電話して責任者に来てもらいました。

排水が済み明日乾いてから点検するとの事でエレベーター室を全開にして扇風機で風を送り次の日まで放置です。

もし明日の点検で制御部分やモーターが水没していれば修理は100万円近くかかるとの事でした。

工務店さんには雨漏りの原因究明をやってもらう事としその日は終わり翌日。

エレベーター室はすっかり乾いた状態で、保守の人が計器やタブレットを持ち込み検査しました。

そしてエレベーターが動いた時にはほっと胸をなでおろしました。

水没一歩手前で冠水は止まっていたようです。センサーは敏感に反応するように出来ているので早く気が付いて良かったと保守の人が言っていました。

しかし、雨漏りの原因が判明するまで半年かかりました。以後、相当な雨が降ってもエレベータ室に侵入することはなかったからです。

結局は屋根の施工ミスだったようで修理してから2度の台風を経験しましたが、雨漏りはなくなりました。

しかし、これからも台風や大雨ごとにエレベーター室の確認しなければ心配で寝られません。

雨漏りは瑕疵保険がある

最後になりますが、ちなみに一昨年もしエレベーターの動力機等が水没していた場合、原因が雨漏りという事なので工事業者の瑕疵保険で修理費は賄えたそうです。

 

 

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