器具はそのままでもLED化できます
まず蛍光灯の器具タイプを調べましょう。
蛍光灯器具は3種類あります。
1.グローランプのついたもの。
高電圧を発生させるためのランプで古いタイプの蛍光灯器具に多いです。器具の横や蛍光管を外すと取り外しできるものもあります。下の画像の様な部品が見えたらグロー式です。
2.ラピッドスタート式
安定器がグローランプの役目も果たすため大きな安定期が付いているのが特徴です。
グロー管式と違って即時点灯するので一時期多用されましたがインバーター式が登場してからはシエァを取って代わられました。
3、インバーター式
安定器に電子回路が使われていて即時点灯する上に高周波で点灯しているのでちらつきがなく、同じ消費電力でも明るさが高いのが特徴です。
次に蛍光灯のW数を調べましょう
直管蛍光管はほぼ20Wと40Wが使われています。たまに特殊な小さい蛍光管を見かけますが特殊な器具や場所に使うもので今回は20Wと40Wに絞って話を進めていきます。
W数は管に端の方に書いてありますが古いと消えたりしている場合もあります。
長さで一目瞭然なので心配ありません20Wは58cm、40Wは120cmです。
さて器具のタイプが分かったらLED蛍光管を購入します。
工事なしでLED蛍光管に交換できるのはグローランプ式器具だけ
この3種類の器具のうちそのままLED菅に交換できるのは1.グローランプのついたものだけです。
残念ながら後の二つは簡単な工事が必要です。
蛍光灯器具の改造は電気工事士の資格が必要
蛍光灯器具の配線をいじるには電気工事士の資格が必要です。
とても簡単な工事で自分でできそうでも、電気工事士にしかわからないような技術や知識が必要な場合があるからです。
それがたとえ自宅の工事でも同じです。
違反すると罰金が科せられます。
自宅ではなく営利目的で工事を請け負った場合には懲役刑もあります。
照明器具は長時間使うものですから、工事は専門業者にお願いしましょう。
LED蛍光管の選び方
最近のLED蛍光管はほとんどグロー式は工事不要となっています。
選択肢はW数と色温度だけです。
W数は20Wか40Wで器具により合ったものしか使えません。
色温度は 昼光色、昼白色、白色、電球色などに分かれているのが一般的で単位はKで表わされます。
Kの値が高いほど青みがかり、4200Kが色のない白の光です。
またKの値が少なくなるほど黄色みがかかりいわゆる電球色呼ばれるものになります。
電球色とは白熱電球いわゆるはだか電球の色です。
色温度は好みですのでお勧めはできません。自分の好みに合ったものを選んでください。
価格ですが2019年現在、20Wで700円前後、40Wで900円前後です。
殆どがグロー工事不要ですので確認は不要だと思いますが念のため見ておいてください。
LED蛍光管の取り付け方
グロー式の器具の場合そのままで使用できます。ただ古い蛍光管と取り換えるだけです。
グロー球は取り外しても構いません。
グロー式器具は安定器が直列で付いており、ある程度の電気を消費していますので、可能ならば取り外し線をつなぎな直すかバイパスをつけます。
そのぐらいの電力は気にならない方はそのままで結構です。機能には何の関係もありません。
ラピッドスタートとインバーター器具への取り付け
結局下の図のような簡単な回路を形成すればLEDは点灯します。
ラピッドスタートやインバーター式はこの回路に安定器が付きます。ですからこの安定器を回路から切り取ってやればLEDは点灯します。
グロー式器具の安定器と同じことです。下の画像を参考にしてみてください。
直管LED管は器具付きでも安価
どうしても従来の器具を使って景観を変化させたくない人は上の様な作業を行ってください。
自分でできそうでも必ず、専門業者、電気工事士の資格を持った人に頼んでください。
蛍光灯の工事には上記の資格が必要です。
蛍光灯などの取り付けは電気工事の資格がないとできません。
素人ができる電気関係の工事は以下の者に限られています。
1,電圧600V以下で使用する差込み接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼット、その他の接続器または電圧600V以下で使用するナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、 スナップスイッチその他の開閉器にコードまたはキャブタイヤケーブルを接続する工事。
2,電圧600V以下で使用する電気機器(配線器具を除く。以下同じ) または電圧600V以下で使用する蓄電池の端子に電線(コード、キャブタイヤケーブル及びケーブルを含む。以下同じ)をねじ止めする工事。
3,電圧600V以下で使用する電力量計もしくは電流制限器またはヒューズを取り付け、または取り外す工事。
4,電鈴、インターホン、火災感知器、豆電球その他これらに類する施設に使用する小型変圧器 (二次電圧が36V以下のものに限る)の二次側の配線工事。
5、電線を支持する柱、腕木その他これらに類する工作物を設置し、または変更する工事。
6,地中電線用の暗渠または管を設置し、または変更する工事。
電気工事士法によると、「無資格での電気工事には「3万円以下の罰金、または3カ月以下の懲役」が科せられます。
もし、安易に考えで行った電気工事で火災が起きたりそれによってけが人や死者が出たりすることを考えれば気軽に手を出すことは躊躇されます。
だからと言ってこんな簡単な工事を業者に頼めばかなりの出費を強いられることは否めません。
電気代の節約で工事費がペイできるのはいつになることやら。
下にご紹介している商品は器具付きコンセント式になっていますので法律に触れる工事をしなくても取り付け可能です。
電気代は安くなりますがコンセント式なので線の取り回しなどで見栄えはだいぶん悪くなります。
現行の器具も残ったままになります。
2022年9月15日追記
この記事を書き始めたころはLED蛍光管は必ず商品名にグロー式工事不要というサブタイトルがついていました。
つまり、グロー式器具以外は工事が必要だったわけです。
ところが数年を経ずして現在はあらゆる気方式の器具に対応したLED蛍光管が販売されているのです。
成り行きとしてはそうなってきますよね。
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