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電気設備業者の陰謀
と書いたら、いったい何のことか全く想像できない人が多いことでしょう。
マイホームは建ててみて後から巧妙な「電気設備業者の陰謀」がわかることがあります。
設計時点で建設会社(ハウスメーカー等)何度も打ち合わせを繰り返し、照明器具や住設、コンセントやスイッチの位置など生活動線まで考慮して完ぺきに仕上げたつもりでしょう。
しかしメンテナンスのことまでなかなか気が回らないのが本当のところではないでしょうか。
たしかに、デザインもよく使い勝手もいい電気設備に仕上がって満足している方も多いことでしょう。
しかし、照明やなど電気設備には寿命があることを忘れてはなりません。
照明の仕掛け
まず照明から見てみましょう。
電球は切れるのが当たり前。
最近はLEDなので寿命も数万時間と普通に使用しても10年ほど持つものも多くなっています。
しかし予算の関係でLEDを限定する場合もあります。
例えば下の画像を見てください。
最近は広い空間を好む方が多いのか吹き抜けを作る方が多くなっています。
しかし吹き抜けを作る場合気を付けなければいけないことがあります。
矢印のところのダウンライトがもし切れたら素人が取り換えられるでしょうか。
身の軽い男性がいればはしごで何とか可能かもしれません。
しかしへたをすれば家の中に足場を組まなければ交換できないということになります。
こんなところのダウンライトはLEDにするべきなのですが、予算を決めてLEDにする照明をお任せにするとこんなところにクリプトン使われたりします。
すると1年ほどで交換しなければならなくなってきます。
するとどうしても施工した業者にお願いすることになり、交換費用も足場を組み立てるとなると高額になってきます。
たかが、数十円のクリプトン球を交換するだけで数万円も取られることになりかねません。
そこに施工業者の意図を感じざるを得ません。
仮にLEDだとしても、器具一体型のLEDだと複雑な工事になるため足場も大掛かりに組む必要があるかもしれません。
一番いいのはクリプトン球器具にLEDの電球を取り付けることです。
交換の期間が長いし作業が簡単です。
はしごで手の届く範囲なら素人でもできます。
左の器具に右のLED電球をつけると思ってください。
できれば設計時点で吹き抜けの照明は交換しやすい場所にしてもらい器具はクリプトン用で電球はLEDに指定するといいかもしれません。
換気扇の吹き出しフードの落とし穴
これは作為的ではないかも知れませんが、設計時点で注意が必要なことです。
換気扇の吹き出しフードです。
下の画像のようなものが一般的です。
これは外に向かって室内の空気を吹き出すダクトの先についています。
ですから室内とどうしてもつながっていますから防虫、や蝙蝠などの侵入を防ぐためにフイルターが付いています。
換気扇のフードはメンテナンスが必要
フィルターとは隙間より大きいものをそこでせき止めるわけですから必ず掃除が必要になります。
それなら室内側にフィルターを突ければよいという話になりますが、それでは室内までのダクトがゴキブリや蝙蝠の巣になってしまいます。
まあもう少し目の粗いフィルターなら目詰まりもしないでしょうが小虫の侵入も防ぐとなると写真クラスのフィルターになってしまいます。
ですから換気扇のダクトについているフィルターは必ず掃除が必要になることを覚えておいてください。
フィルター掃除は内側
掃除というのはエアコンのフィルターのように掃除機で外から吸えばいいというものではありません。
埃はフィルターの外ではなく内側についているのです。ですから掃除するにはフィルターを外す作業が必要になってきます。
ほとんどのフィルターはネジ1本で外れるようになっています。
よく詰まるのはトイレの換気扇
私がこのことに気が付いたのはトイレの換気扇の音が大きくなりだしタバコの煙を近づけてもあまり吸い込んでないように感じたからです。
もしやと思って外側に回って吹き出しフードを見てみたらなんとほとんど埃でふさがっている状態です。
早速、脚立を持ってきてねじ回しでフィルターを外しブラシで水洗いしました。
取り付けも簡単でした。
掃除後はトイレの喚起がスムーズにいっていることがよくわかります。
ドアの隙間から空気の流入を感じることができるようになりましたから。
2階以上のフィルター掃除はどうする
1階にあるフードの掃除は脚立があれば代替できます。
女性やお年寄りには無理かもしれませんが、男性がいれば大概は簡単にできるでしょう。
しかしこれが2階、ましてや3階になればどうでしょう。
2回までなら若い男性がいればはしごを使って何とか可能かもしれません。
実は私の自宅は3階建てで3階にある換気扇のフードは高さが地面より10mあります。
はしごでは無理です。もし、フードを掃除するなら足場を組み立てなければなりません。
足場代は20万円もかかる
他サイトでの換気扇フード交換4か所にかかる足場費用は18~20万円と見積もられていました。
フード自体はどうもないのにフィルターの掃除に20万円もかかっていたのではたまりません。
そこで2階以上は窓から手を伸ばしてフィルターを外すことにしました。
窓から掃除する
用意するものは電動ドライバー、延長ビット、マジックハンド、を使って窓から手を伸ばしてフィルターを外すことにしました。
幸い各フードを見てみるとその下にはほとんど窓があります。窓に座布団を敷いてその上にあおむけに寝て手を伸ばしフィルターを外し洗ってまた取り付けるという作業を換気扇の数だけ行いました。
作業の仕方はまた別の記事で書きます。
換気扇フードは窓の上につけること。
そこでマイホーム設計段階の教訓としては換気扇の吹き出しフードは必ず窓の上につけること。
幸い私の場合それを考慮してつけられていたのかほとんどが窓の上にフードがありました。ただ3階の台所の換気扇フードの下に窓がなく掃除がいまだにできていません。
築5年これから6年目ですが今のところ下の階から双眼鏡で見てみてもフィルターが詰まっている様子はないので足場はまだ先の話です。
不思議なことに台所の換気扇フードは1階、2階、3階すべての階でほとんど目詰まりがありません。
おそらくは台所のは油を使うので換気扇のドラムファンに油が付いているため、埃がドラムにくっついて排気口まで達しないのかもしれません。
マイホーム設計時の注意するべき点のまとめ
現時点で気が付いたことで次回立てるとすればという観点から注意するべき点をまとめてみました。
全部で二つです。
1、高所の照明は取り付け取り外しが自分でできる位置に設置する
2、換気扇フードは必ず窓の上につけること
以上です。これからマイホームを建てる方は一考をすることを強くお勧めします。
幸い換気フードの下に窓がある場合、フィルターの掃除の仕方を書きました以下の記事を見てください。
多少道具が必要ですが購入しても足場を組むよりはかなり家計にやさしいと思います。